堪忍袋の緒を締めろ!

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2011-07-01 夜は雨か

_ [マンガ・アニメ] 6月に観た映画・漢(おとこ)編

6月に届いたレンタルDVDから、どことなく汗臭い傾向の作品達をまずご紹介。

エクスペンダブルズ

シルベスター・スタローンが監督・主演する「エクスペンダブルズ」。きたー!って高揚しただけで本編観なくても得をした気分になれるという不思議な一本。企画を聞いたときから、だれも本編ストーリー自体には全く期待していなかったという不思議な一本。強いて苦言を呈するなら、もっと配役たちのパブリックイメージのまんまの見せ場が欲しかったなぁ。それぞれが画面上で好きなことだけやって、ストーリーを強引にねじ曲げるくらいでもよかったかも。

 

ロビン・フッド

リドリー・スコット監督、ラッセル・クロウ主演の「ロビン・フッド」。ほうぅぅら、男くさいだろうぅぅ。もうね、ラッセル・クロウは世界有数のムサ男だね。作中でも臭いって云われているしね(遠征していたのでまともにお風呂に入っていないという設定なので)。それはともかくこの映画、日本では劇場公開に他の作品の影に完全に隠れてしまった印象がある。映画としての出来は悪くないと思う。歴史もの、中世ヨーロッパで騎士もの、っていうキーワードでぐっと来る方には迷わずオススメできる作品なんだけど、どうしてもジャンルそのものが昨今の流行とは違うし、手法としてみても新しいキャッチーな要素は無いから「今観たい!」と思えないんだよね。そういう気分になれないのが、受け手側としてみても残念でならない。

 

パンドラム

デニス・クエイド主演「パンドラム」。SFと思って観たらホラーだった(野村はホラーやスプラッタが苦手)。で、我慢して観続けたら、やっぱりSFだったので安心したという。何を書いているのか自分でも判らなくなってきたが、なんだかんだいて軸足はちゃんとSFしていて、謎解きがメインなのでストーリーの話に触れづらいんだな、これが。こういうオチ、好きですよ、ワタクシ。

 

マチェーテ

そしてロバート・ロドリゲス監督「マチェーテ」。こういうのをバカ映画というんだよ、もう揺るぎないバカ映画。そもそもB級スプラッタ(正確なジャンル名判りませんすみません)を作る!という企画意図なのだそうだが、その徹底した本気の手抜き加減、おふざけ具合が最高。上記で書いたようにスプラッタが苦手な野村だが、これが飲み屋でBGVとして流れていたら酒が進むよ。この映画、気になっていた方は迷わず観たほうがいい。期待通り、そのまんまだから。ちなみにジェシカ・アルバさんは脱がないことで有名な女優さんで、シャワーシーンは合成だそうです。と、くだらない映画トリビアを書いたところで、残りの映画は後日。


2011-07-03 夏だな、こりゃ

_ [マンガ・アニメ] 6月に観た映画・ジェントルメン編

6月に観た残りの映画を紹介するが、偶然にも全部主人公が男性だったのである。先日書いたものもあわせて6月は8本観て全部男性が主人公というのはちょっと珍しい。

シングルマン

「英国王のスピーチ」で主演男優賞を受賞したコリン・ファース主演「シングルマン」。同性愛というマイノリティゆえの純粋な愛と死の話。ひたすら抑えた演出なのに心をとらえて離さないのは、主人公の演技が素晴らしいからなのではないか。地味すぎて観る状況を限定してしまう映画ではあるが、決して悪くない、悪くないですぞ。

 

クロッシング

リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホーク共演「クロッシング」。三人の警官の落ちぶれていく人生が交錯するという物語。うーん、何か惜しい。見せ場が無いわけじゃないが、全体的にはサスペンス映画として普通な規模感に収まっちゃったという。こういうサスペンス映画が観たいと思ったときに、そっとラインナップの選択肢に加えるべき一作。……いや、そういう気分になるときがあるのですよ、サスペンス映画好きって。なんでもいいからサスペンスなのが観たいのだよ!ってときが。

個人的にはリチャード・ギアがあの甘いマスクで愚痴をこぼすダメ警官を演じているのがツボに入った。全然ダメ警官が似合わない……!

 

アイルトン・セナ~音速の彼方へ

アイルトン・セナのドキュメンタリー「アイルトン・セナ~音速の彼方へ」。F1好きならもちろんのこと、スポーツとショービジネスの狭間で葛藤する若き天才、というセナの生き様に興味が湧いたらぜひ観てもらいたい。普通に面白い。ドキュメンタリーとして、映画としてどうかというのはちょっとよく分からないが、セナの人生がドラマチック過ぎるので、楽しめると思う。

 

ミックマック

「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督「ミックマック」。この監督はこの手のハッピーな映画ばかりを撮る監督ではないので気をつけないといけないらしい。で、この映画はハッピー、痛快お気楽な映画。主人公はその後どうなっちゃうの?とか気にしちゃいけないんだろうな。

 

というわけで、以上6月に観た映画の感想を書き連ねた。同じ映画でも人によって違う感想があり、時には真逆の意見も聞けたりして、そういう議論は非常に楽しい。正解はないと思うし、自分だって時期や体調やシチュエーションが違えばまるっきり違う感想を抱くかも知れない。そういう偶然性も含めて映画を楽しみたいし、そういうスタンスで野村の一意見を読んでいただければと思う。


2011-07-21 台風来ている!

_ [マンガ・アニメ] 今月観てしまった映画:邦画編

川の底からこんにちは

満島ひかり主演、その夫の石井裕也監督による「川の底からこんにちは」。西原理恵子の描くような田舎の情景に、かなりポジティブで逆回転な反骨精神をテイストとして加えたコメディ。嫌味を垂れる上司、下ネタ満載の田舎の人々など古くさいステレオタイプな表現も多々あったり、コメディらしいご都合主義な展開満載なので好みは分かれると思う。だが、このヒロイン像は新鮮に感じられたし、20世紀から繰り返されたような王道ストーリーの中にも、ちゃんと現代が配合されていて妙な納得感も得られたりした。これ、好きかも。

 

死刑台のエレベーター

「死刑台のエレベーター」。よりにもよって、元ネタのルイ・マル監督のほうの「死刑台のエレベーター」は未見というていたらく(たった今、予約リストに入れた)。で、この日本版の見所はどこか。冒頭の間抜けシーケンスかなぁ(コメディ映画だと思ってしまった)。プロットが古典なせいか、サスペンスとして迫ってくるものがなかった。今にも忘れそう。

 

パレード

行定勲監督「パレード」。よりにもよって、野村が嫌いなジャンルの映画。ごめんなさい、演技とか、人物の描き込みとか、空気感とか好きだったのだが、いかんせんストーリーが「気に入らない」。特に最初の章の主人公、恋愛感情に翻弄される多感な青年。ごめんなさい。多分普通の人には面白い映画かも知れないので、出ている役者に思い入れがある方とかは是非。

 

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

漫画家・西原理恵子の元夫であるカメラマン・鴨志田譲の自伝を元にした「酔いがさめたら、うちに帰ろう」。妻側の視点を描いた「毎日かあさん」のほうが有名で、こちらは話題性という意味でも、そして映画の内容としても地味。精神科やアルコール病棟の描写がどれくらい真に迫っているのかは分からないが、表現としては淡々と進んでいく。鴨ちゃん(鴨志田譲氏の愛称)がカメラマンとして渡り歩いてきた戦場や、彼が戦争や貧困で苦しむ子供達をどうみてきたのか、この夫婦を著作などで知る旧来のファンにはバックストーリーとして当然知っている部分があって、それを映画の中で描く必要があったのではないかと感じてしまう。極力そういう枝葉の話は控えめにしたかったのかも知れないが、ファンとしてはどうしても、ね。それはそれとして、浅野忠信、永作博美の演技は好感が持てるので、そちらのファンの方は是非に。

 


2011-07-23 ちょっと涼しい

_ [PC] トラックパッドのスクロール向きが逆になった

Appleから新しいバージョンのOSが発表され、Mac OS 10.7(Lion)からトラックパッドで縦スクロールをさせるときのジェスチャーの向きが、それまでと逆になった。

上方向に向かってスクロールさせたいときに、これまでは上から下に「下方向に」なぞっていたが、新しいバージョンのOSの設定、その名も「ナチュラル」にすると下から上に「上方向に」なぞらなくてはならない。

文章で書いてみるとその違和感がはっきりするかと思って書いてみた。確かに、今までがおかしかった。

画面を縦方向にスクロールさせたいという欲求は、Webページなど文章主体の情報を閲覧するにあたっては特に高まる。だから、マウスにホイールが搭載されたときに皆が好意的に受け止め、爆発的スピードで普及したのだ。このホイールが採用したジェスチャーが、下を見たいとき=情報を「上方向に」スクロールさせたいときはホイールを上から下に「下方向に」回すというものだった。

今考えてみると、これは形状がホイールだったから直感的に理解できたのじゃなかろうか。ホイールの、マウスに隠れて見えない部分があたかもホイールの下に置かれた紙を捉えて、その紙を下から上にぐいっと動かしているかのようには思えないだろうか。

それがいつしか時代が流れ、ホイールが平面になり、ホイールで行っていたジェスチャーを模倣するように平面になったパッドの上を上から下になぞるようになった。もうホイールじゃないのに。

冷静に考えてみれば、パッドが紙だと思えば、下のほうをみたければ紙を上に上げる、下から上に「上方向に」動かすのは理に適ったジェスチャーといえる。

まぁ、それまで培われてきたものをあっさりと捨て去られて、既存のジェスチャーに慣れ親しんだ多くのユーザーが「なんじゃそりゃぁああ」とちゃぶ台ひっくり返したくなる気持ちは分かるし、自分もまだ全然慣れないが、まぁそのホイールにしたってたかだか十数年の歴史しか無いわけで。進化の早いコンピュータなるものを触って一喜一憂している間は、こんなこといくらでも起こるんだろうね。


2011-07-27 雨ですか

_ [マンガ・アニメ] 今月観てしまった映画・洋画編

ベルヴィル・ランデブー

シルヴァン・ショメ監督「ベルヴィル・ランデブー」。独特の絵柄のアニメ。動きがとても気持ちいいし、テンポも素敵。もうね、オシャレで笑えて可愛くて惚れちゃうぅぅ。野村は「イリュージョニスト」を観た後でこの前作に戻ったのだが、なぜもっと早くにこのアニメに出会わなかったのか、後悔するくらいに素晴らしい。……とはいえ全体的に説明的な表現が少ないストーリー展開なので、あくまで受動的に作品を観るタイプの人にはきついかも。

 

ガフールの伝説

ザック・スナイダー監督が何故かCGアニメを撮ったという「ガフールの伝説」。フクロウが「300」やっているよ!それはともかく、ちゃんとキッズアニメになっていて、子供が冒険する物語だし、勧善懲悪だし、ハッピーエンドだし。ただし、絵はスゴいがストーリーでは驚けない、いい意味でも悪い意味でも視聴者を裏切ってくれない。これ作っているウラで「エンジェル・ウォーズ」作っている辺りが、やっぱりどことなく押井守監督を連想してしまうのだが……。現在「スーパーマン」の新シリーズを制作中らしいので、とりあえずそちらに期待。

 

瞳の奥の秘密

「瞳の奥の秘密」。これは良質なサスペンス映画。登場人物の心理描写や全体の雰囲気が、観るものに覚悟というか駆け引きを要求してくる。主人公がおっさんなので絵面として耐えられるか心配だったが(失礼な話だ!)、むしろ哀愁漂うおっさんとおばさんの雰囲気に引きずり込まれていく。おっさん、素敵やん。

 

フローズン

「フローズン」。お金かかっていない感たっぷりのB級パニック映画。伏線はないし、ストーリーは間延びしているというガッカリ映画なのに、なのに怖い!悔しい!ただ単純に怖がりたいときにオススメ。しかもただのビックリ箱なので、一度観たら二度とビックリできない。

 

あと、劇場で「ハリーポッターと死の秘宝Part2」を3Dで観てきた。3Dで観る必要なかったように感じたが、これについてはもう少し自分の考えをまとめてみるとして、映画そのものは完結編にふさわしい盛り上がる内容。シリーズを何作かでも観ていたら観たほうがいい。単体として考えたら、もちろん中身の薄い映画ということになってしまうだろうが、「ハリーポッターってこういう作品だよー」というパブリックイメージを崩さないように気を遣った完結編なんじゃないかなと思った。もっと作品に思い入れがある人だと違う感想を持ったかも知れないが。


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