10/17 彼女サマの愛車(2)

天気が良くなったので彼女サマの愛車を大掃除する。

助手席後ろに設置されているCDチェンジャーの調子が良くない、というので外してみるとCDチェンジャーの下から合計860円の現金が発掘される。CDチェンジャーの不調の原因はCDチェンジャーのフタの部分が破損して、その部品が中に入り込んでいたためであった。

ついでに、やはり調子の悪いMDプレイヤーの方も取り出して見たかったのだが、前面のハーフラックサイズみたいな部分(名前が分かりません)についているので取り出し方が分からず断念。ちょっと悔しい。

ついでに洗車してワックスもかけてみた。ワックスがけをしてみると、どうしても自分専用のガレージか何かが欲しくなった。掃除道具はたくさん用意してワゴンか何かに積んで持ってきたい、水も好きなだけ使えるようにホースで引いてきたい、細かいところも道具を使い分けて念入りに磨きたい。だが、実際には彼女サマのアパートの前で、2階の彼女サマの部屋の前にある洗濯機用の水道を使ってバケツに水を貯めて持ち運び、挙句2時間もやれば彼女サマが飽きてきて「細かいところはいい、もう飯にしよう」と言い出すわけで。

10/15 彼女サマの愛車(1)

彼女サマの愛車に乗せてもらう。「ガソリンが高くなるんだってね」といっぱしに時勢を語りだした彼女サマ「なのでそろそろガソリンを入れようか、それとももう少し待った方がいいか判断に悩むよねぇ」。はて、どのくらい少なくなったのか?とメーターを除くと、ほぼカラの状態。何が、「そろそろ入れようか」だ、もう入れなきゃヤバイじゃないか。「いや、ここからのノビが違うんだよ、意外とね」。そんな話じゃないだろう、前フリの石油価格の話は一体なんだったんだ。

そんなわけでリッター111円のセルフサービスのガソリンスタンドへ。英語風にいうとガスステーションですな。週末なので混んでいる様子。おとなしく、白く古めかしい乗用車(あいにく野村は車種に疎い)の後ろに並ぶ。

この乗用車、運転手がいない。恐らくガソリンは入れ終わって会計をしに店内に入っているらしい。しばらく待つ。が、一向に出てくる気配がない。他の給油機では列が動いているが、我々はもうコース変更できるようなポジションにいない。一体何をやっているのだろう、と苛立つ我々。そこへのんきにオロナミンCを飲みながら店内から出てきた男性が一人。ガソリンスタンドの奥手にある整備場なんぞをぼおっと眺めながら優雅に歩いている。今時秋葉原でもなかなか見かけられないジャンパー姿にうっすらと秋の気配を感じる頭髪のこの男性が、ある意味予想通りに前方の車に乗り込んだので、我々は車の中で「何やってんだぁ!」と叫んだ。優雅に走り去る白く古めかしい乗用車。なんとも特徴のある人物であったのだが、野村が彼の印象を強烈に覚えてしまったのはこの後に知った事実によってである。

それは我々がようやくガソリンを入れるために車を前に進めたときに分かった。ガソリンの給油機は前回のメーター位置で止まっているので、前時代秋葉原さんが白い古めかしい車にどれだけのガソリンを投資したのかが一目で分かる。すなわちその投資額とは4.27リットル、473円であったという事実である。