地上波デジタルのある暮らし

ツッコミで催促されたような気がするので昨日の日記の続きを。

買い物に行く前、少し離れたところからUHFのアンテナがどうなっているのかを確認しようと我が家の屋根を眺めた。日差しの中に古びた瓦が並んでいた……、ってアンテナないし。一体どこからアンテナ線を引いてきているんだろうか、やや不安である。というのも地上波デジタルはUHFに乗ってやってくるからだ。

電柱から家に向かって伸びている電線は3本。1本は電気、1本は電話なので、残る1本は常識で考えれば共同アンテナからのアンテナ線だ。よく考えたら大家さんは電気屋さんなので、聞けば一発で答えが返ってくるんだろうが。ここで買い物ミッションの目的をやや変更する。「地上波デジタルが映るかもしれないのでHDDレコーダーを買いにいこう」。

で、買ってきたわけですよ、HDDレコーダー。アンテナ線を差し込んでおもむろにセットアップすると、あっさり日付と時刻が設定された。このときはなんとも思わなかったが、これ、地上波デジタルからの信号で合わせていたのだった。そうとは知らず、地上波デジタルのチャンネルのスキャンが終わるのをじっと待つ。でたー!いともあっさりと!築30年の借家でも地上波デジタルの時代ですよ!

さて、その画質は。

画質よりも問題は画角であった。

野村が使用しているモニターはSAMSUNG SyncMaster 171MPなのだが、これは1280×1024のPCモニターにTVチューナーやビデオ端子などが付いているというもの。勿論、ワイドTVではない。なので、初めて観た地上波デジタルの映像の感想は「小さい」である。上下左右に黒い帯の部分があって、画質がくっきりなのかどうかも、むしろ気にならないという状態。

次に気になったのが、これはモニターの方がおかしいんじゃないかと思うんだが、D4端子で接続すると色味がおかしい。実はGAMECUBEとかPS2からの出力をD4端子で繋いでいたときからどうも気になっていたのだが(気になって今ネットで調べてみたが、普通はそんなことはないようだ……ケーブルが抜けかかっているだけとか?)。で、仕方が無いのでS端子で接続して観ている。

このモニターにはビデオ関連の入力切替のボタンが1つしかないので、TV→DTV→Video→S-Video→TVと順に押して切り替えるしかない。普段はTVにして直接地上波アナログを観ているとして、切り替えるためには3回ボタンを押さねばならない。そして、これがやけに反応が鈍い。押して1秒待つくらいでないと反応してくれないのだ。

考えてみたら、もう5年以上使っているディスプレイだ。そろそろ買い替えの時期なのかもしれない。そもそも普段はTVで受信した映像を直接観たいわけで、そうなると地上波デジタル対応TVに買い換えた方がいいということになり、うーむ。

まぁ、とりあえずもう一つの目的の方はばっちり達成できているのでよしとしよう。もう一つの目的とはすなわち深夜のアニメを毎週欠かさず録画することである。スポーツ延長にももちろん対応、地上波デジタルの番組を録画する場合には自動的に追いかけてくれるらしい、素晴らしい。

あとはデータ放送。これは面白かった。くだらないバラエティをなにげに観ながら天気やらニュースやらが確認できる。そもそもTVをPIP機能を使ってなにげに観ながらPCでネットをしているという生活だったので、これは便利だと思った。重ねあわせれば、TVを観ながらデータ放送を見ながらネットができる!やらないけど。

ところで、現在、地上波デジタルはB-CASカードと呼ばれるカードを機械に差し込むことで視聴が可能となる。このカード、別に物理的な恩恵があるものでもなんでもない、ただの「許可証」だ。デジタル放送関連の銃数社が共同で興した会社が管理していることになっているのだが、正直どうでもよい。

本当はデジタル放送関連の電化製品は、このカードが廃止になってこのカードのリーダー部分のパーツとかカードの利権とかが無くなる分、小売価格が下がるを待ってから買おうと思っていた。なので、今意地を張って地上波デジタル関連商品を買っていない方には、「まだ買わなくていい!」といいたい。それくらい、B-CASカードは無駄で無意味だ。