「ブレイブストーリー」を観る

公開初日に「ブレイブストーリー」を観た。場所はMOVIX亀有。亀有駅には両津勘吉像があるが、それとは反対側の出口から5分ほど歩いたところに映画館が入っているショッピングモールがある。

北千住から亀有は常磐線で10分くらいしかかからなかった。しかも新しい映画館なので設備も悪くないし、ネットから予約できるし。ショッピングモールの中なので買い物もできるし。今度から映画はここで観ることにしようと思う。

で、「ブレイブストーリー」なのだがGONZO制作ということで映像の美しさや決め細やかさは問題ないし、原作は宮部みゆきということで、ストーリーに大きな破綻などはない。

ただ、もともと上下巻で刊行されているような大作なので2時間に収めるためにかなり端折られているのは辛かった。特に登場人物に感情移入できる時間もエピソードも与えられなかったのが辛い。原作と比べて感動は半減されたといってもいい。

俳優やお笑いタレントばかりを声優陣に起用しているが、これはまぁあまり気にならない(上手いとも思わなかったが)。この作品では奇抜な声の演技が要らないからだろう。それよりもお笑いタレントを大量に投入して話題づくり……というフジテレビの思惑そのものに気分を害した。ターゲットは本当に合っているのか?それで。

トータルで考えると、夏休みの子供向けのアニメとしては秀作だと思う。スタジオジブリみたいに「ホームラン打たないと四番の価値無し」みたいな作品じゃないんで、これはこれでよかったのではなかろうか。逆にいえば「ホームラン」ではない、ということ。DVDは買わないと思う。