店員に声をかけられない

先日、ちょっとした台のようなものが欲しくなって、一人で有楽町のとあるお店に行った(この話にお店側の落ち度は全くないので名前を伏せます)。

探していたものは店頭在庫がなく、そこには「在庫についてはお気軽に店員にお声がけください」的な張り紙が一つあるだけだった。

さて、困った。野村は店員に声をかけられない。その張り紙の前で30秒ほど固まる。

脇を何人か店員さんが通り過ぎていく。野村の視界にもそれははっきりと映っているが、声をかけられない。

そのうち、この張り紙の前で立ち止まっていることを店員が不審に思うのではないかと心配になり、急いで別のコーナーへ移動する。移動してどうする、買いたいものはアレなのに。店内を一周し、元の位置に戻る。張り紙をみる。何度みても「店員に声をかけろ」と書いてある。

その脇にあったチラシを手にとってみる。とる必要なんか無いんだ、何を買うのか事前にネットで調べてあったから。でもみる。うん、これだ間違いない、と思いチラシを元に戻し、今の一連の動作でまたしても自分が不審人物になったのではないかと思い、店内二周めに入る。

店内を一周すればまたしても元の位置に戻ってくるわけだが、立ち止まると自分が不審人物なのでそのまま店を出る。

しまった、店を出てしまった。

もう引き返すのは辛い。このためだけに有楽町まできたのに。電車賃が無駄になった。だめだ、今日はダメな日なんだ、帰ろう。

社会人の仮面を被っているときは大丈夫なんだが、久々に自分が元・ヒキコモリだということを思い知らされた。見ず知らずの他人に話しかけるなんて高等テクニックすぎる。帰りの電車の中はずっと視界がクラクラしていた。

で、家に帰ってずっとゲームやってた。