「スカイ・クロラ」にやられた

崖の上のぶにぶにした物体の話よりも先に、「スカイ・クロラ」を初日に早速観たのだ。

これは劇場で観るべき。TVだとあの空中戦の迫力が味わえない。日本アニメのトップクラスの空中戦。しかもストーリーがストイックなので、戦闘シーンですら切ない。DVDじゃだめだな、BDで買わないとな。

脚本を押井色のない人にお願いしたのが成功している。押井作品の中で一番観やすいかも(その分、押井作品好きには少々もどかしい部分もあるが)。ストイックな原作を、脚本がメロウに仕上げて、監督がドライに撮った感じ。変なお涙頂戴はでてこないが、観客もそれが理解できるように作られている。徹頭徹尾、作品のテーマが貫かれている。

もう一回観たいと思わせる映画だった。べた褒めでは気持ち悪いので難点を言えば、2Dと3Dが混ざるのをもっと自然にみせて欲しかったなぁ(「攻殻2.0」でもそう思った)。