救急車とビジネス

日光街道を救急車が非常灯を灯して横切ろうとしていた。だが、自動車の流れはなかなか途切れない。

救急車が来ても止まれないくらいの速度で走る車って。

救急車が来ても止まれない生活って。

大人は薄汚れていると評されるが、救急車が来ても止まれないのが大人だというのならば、確かに大人は薄汚れている。そうしなければ生きていけない、と人は云う。そう生きるべきだとみんなが考えている。救急車が来ても止まりたくないのがマジョリティだと、マジョリティが云う。

自分が将来なりたいのはこっち側の人間じゃないな、と思っていた。でも、今はマジョリティのために仕事をしている。みんなが何を考えて何を求めて何で幸せを感じるのかを、調べて考えて提供しようとしている。

救急車が来ても止まれない大人のために、働く。そしてお金をもらう。

……てなことを、救急車を見てふと考えた。

別に精神的に落ち込んでいるわけでもなんでもなくて(D4をなくしたのはショックだが)、むしろこのところ思考がすっきりしているからだろう。

Willcom D4、なくしました

先週の木曜までは確かにカバンの中にあったのだが、Willcom D4が行方不明になった。

会社も探した、家も探した、電車も探した(問い合わせた)が見つからない……。