ダウンロード販売と所有欲

iTunes Music Storeで買った唯一のアルバムが「CMよう子」だった。CDが出ないものだと勘違いしたからだ。後日、店頭でCDを観たときに激しく後悔した。CDの方が収録トラック数が多かったからというのが大きな理由だが、CDというハードウェアで配布されていることも大きい。

なるべくなら、ソフトウェアをダウンロードで買いたくない。手元にデジタルデータで残るということに、魅力を感じないからだ。

それはつまり所有欲なんだなろう。多分、ダウンロードで購入したソフトウェアも、メディアに焼くなどすれば途端に所有欲の対象になるのだろう。面倒くさいから滅多にやらないんだけどね。

モノがそこにあると、大量生産品だったとしても「あなたに贈ります」感が高まる。逆に、手間が同じだとしても、それがデジタルデータだと胡散臭く感じる。Webサイトを制作するときには、この「胡散臭さ」というハンディキャップを意識しないといけない。「あなただけに」感を出すためにユーザーが入力した名前を定型文に流し込みます……、なんてことをしても「胡散臭い」ままだと心得るべきだ。

ところで、なんでこんな話を書いているかというと、「CMよう子2」が4月に発売になるから。ホットモットのCMソングも入るらしいぞ。買いだね。