オタクと流行

オタクの間で流行っていたものが一般の方々に認知される「コモディティ化」が起こると、オタクはその知識について(それを知っているという点において)優位性が保たれなくなり、興味を持たなくなる。或いは自分の優位性を強調するために、情報の「正確さ」や「肌理(きめ)の細かさ」に着眼するようになる。コモディティ化した情報についてこのような態度をとると、「空気が読めない」「これだからオタクは」的な印象を周囲に与えてしまうことも多々あり、当のオタク自身にとっても生理的に心地よい状態とはいえない。

よって、オタクがオタクである優位性(オタク優位性と仮に名づける)を最大限に発揮できるタイミングとは、すなわち情報がコモディティ化する直前までと考えることができる。流行ってしまったらおしまいなのだ。

では、オタクのコミュニティ内で「コモディティ化」が起こった場合はどうか。獲得している情報量という観点からコミュニティ内をオタクと一般の方々に区別することが可能である。従って、コミュニティ内のオタク(マクロ・オタク)にとってはコモディティ化する直前までがオタク優位性が高い状態といえる。

何が言いたいのかというと。

オタクってうざいなぁ、とオタクも思っているということが言いたくて……。

楽器屋に「けいおん!」のポスターって……(←ウダウダ書いたが、結局これが未だに引っかかっているだけ)。