「アバター」を観た。確かに3D映画というのは新しい映像体験だった。残念ながらIMAXではなくごく普通の映画館で観たのだが、それでも十分驚いた。
小さい頃に赤と青のセロファンが貼られたメガネを掛けてみた3D映画は、飛び出すということを意識するあまりに意味不明なカットが散見されたが、「アバター」はごく普通のハリウッド映画だった。すなわち、最近のハリウッド映画は奥行き感のあるダイナミックな映像(つまり派手で大げさな映像)が多く観られるが、その正常進化系が「アバター」なんじゃないか、と感じた。
映画を映画館で観たいと思うモチベーションは、いち早くその物語を知りたいと思う知識的な欲求と、非日常な体験をしたいという体感的な欲求があると思う。「アバター」のストーリーは正直レンタルで観てもTVで観ても印象が変わらないと思うが、非日常な体験としてはやはり3D映像を劇場で観るしかないわけで。
Webという、かなり日常の中に溶け込んだデバイス(PCのブラウザ)の上で疑似体験をごにょごにょやっているに過ぎない仕事をしている身としては、やっぱり体験って重要だよなぁ、としみじみ考えさせられるのであった。