日本語キーボードってなんだろう

キーボードというものはかなりレガシーなデバイスだと思う。進化しているようにみえない。QWERTY配列でほぼどのキーボードも同じような形で、現代のPCを扱うにあたって「人間が機械に合わせる」必要があるデバイスとして今も作業スペースのど真ん中に鎮座する。

いや、便利だよ。便利だけど、それはもう自分が「キーボードのある暮らし」に慣れてしまったからなのじゃないかという疑問は拭えないわけで。その次は手書き認識か音声認識か脳波デバイスってことになってしまうだろうか。もう、文字を打つという行為自体が違う形に変わるまではこのままなのだろうか。

とりあえずキーボードが別の形に進化するにはまだ相当な期間を要するとして、では日本語キーボードってなんなのだろうか。

日本人のために特殊なキーをそこかしこに追加した日本語キーボード。野村はこの日本語用の特殊キーがとても苦手だ。

英語配列キーボードでも日本語は打てる。キーボードから入力された信号を受け取ったOSが、そのキーに対応した動作を開始するだけだ。つまり日本語キーボードというのは、英語配列+日本語向けショートカット付きキーボードに過ぎない。ただでさえキーの数が多いのに、そんなショートカットは邪魔じゃないか?なんでそんな無駄なキーが「標準」のような顔をして鎮座しているのだろう。

日本では英語配列キーボードが劣勢だ。ということは、それだけ多くの日本語圏のPCユーザーが、あのショートカットボタンが便利だと思っているのだろうか。変換候補やF7キーなどを使わずに「かな/カナ」を押してカタカナを入力しているのだろうか。IMEをオフにしないで「無変換」を押すのだろうか。というか、日本語配列を使わないので、それらのキーを押すと何が起こるのか想像できないのだが、みんな使いこなしているのだろうか……。