10月に観たDVDと映画

まずはDVDで借りた映画から。

劇場公開の頃に草の根的に作品を盛り上げようと奮闘していたことで話題になったアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」。この作品、丁寧な作りで非常に優れている。ただ、残念なのは対象年齢がタイトルなどのイメージから考えると若干高め、野村の印象では小学校高学年でもまだちょっと難しくて、中学生から高校生くらいじゃないと登場人物の裏の事情とかを飲み込めない部分があるんじゃないかと思った。その年齢層に対しては逆に作風がファンシーすぎる気もあり。作品が良いだけに売り方が難しかったんだなぁ、とか考えてみた。オトナにはもちろんおすすめ。

もはやハリウッドのイチロー状態な安定感でヒットを繰り出すクリント・イーストウッド監督「インビクタス/負けざる者たち」。ラグビーのシーンがすごくかっこいい。ラグビーが好きになる。でも、うーん、ごめんなさい、単にラグビーやっているだけの印象。これ、いい映画なんですかねぇ。

ガイ・リッチー監督「シャーロック・ホームズ」。イケメンのホームズ&ワトソンがドタバタを繰り広げるという構図がとても好き。興行成績は振るわなかったんだっけ?そんなに悪い映画じゃないと思うんだが。ただ、続編があるらしいが多分続編の方が成績悪いと思うよ、だって別に続編観たくないもん。

スウェーデンの映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。ダークなサスペンスで面白かった。主人公のおっさんに華がないがリスベットという女性が活躍するので問題ない(何がだ)。ただ、3部作の残り2部の公開されていたようだが、全然気がつかなかった……。

宮﨑あおい主演の「ソラニン」。青春映画の王道、原作の雰囲気をそのままに映像化されていると思うので、そういうのが好きな方は是非に。逆にいえば原作の青臭さが嫌いな人には徹頭徹尾受け付けられない映画だろう。ま、それは仕方ないよね。

渡辺謙主演「沈まぬ太陽」。半生を描いているので尺も物語も長い。むしろうまく4時間にまとめたなぁ、という印象。会社内や政治家を巻き込んだ抗争がメインなので地味な駆け引きが淡々と続く。こういうジャンル(政治ものとでもいうのでしょうか?)が苦手な方には地味過ぎて耐えられないと思う。

敬虔すぎるキリスト教徒がドンパチするという不謹慎(笑)な映画「処刑人II」。なんつーか、見事なバカ映画だが、やっぱり続編らしく前作のバカさの上に乗っかる前提のバカさ加減。前作のファンに向けて作られた映画といっていいのではなかろうか。

アニメ映画「コララインとボタンの魔女」。かわいいだけの映画と思いきやちょっとホラーな表現もあって、あぁ海外の子供達はこういう刺激が好きなんだな、と勉強になった。劇場公開時は3Dでも上映していたらしい。CG映画なので3Dに変換されても絵としては馴染みやすいだろう。これから海外のCGアニメ作品はどんどん3D化されていくんだろうな。日本はどうだろう。

以上がDVD。10月は劇場でアニメ映画「REDLINE」も観た。豪華声優陣はともかく、徹底したレースものコメディに仕上っていて好感が持てた。内容なんてまるでナシ。でも、酒飲んでいる席でBGVに流れていたら最高な映画(褒めています)。