SONY信者を辞める、いや辞めさせられる

20世紀の終わり頃、野村は生活をSONY色に染めることこそがハイテクヒッピーの正しいスタイルだと確信していた。発売されたばかりのネットワークウォークマン(SONY初のノースピンドル音楽端末、初代モデルは僅か単4電池2本分ほどの継ぎ目の無いアルミボディで異様な高級感だった)を聴きながら、CLIE(携帯情報端末。Palm OSを搭載していた。初代は白黒だったりバックライトが無い液晶に賛否が分かれた。また別売りのアダプタを使うとPHSを使った高速32kbps通信!も可能)をポケットに忍ばせ、鞄にはもちろんVAIO(初代は紫色でソリッドなフォルム、黒色一辺倒だったノートPC業界に激震が走った)であった。

そして現在、野村の自宅にあるSONY製のDVDレコーダーは、DVDレコーダーという名前の由来であった筈のDVD録画機能が正常に動作していない。これが壊れると、残るSONY製品で大きなものといえばPS3くらいになるだろうか。

これは一体どういうことだ。野村はSONY大好きっ子だった筈なのに。よくわからないときはSONY買っとけとか云っていたのに。

こんなにSONYが好きなのに、SONYは買いたくなるような良い製品をちっとも出してくれない。自慢じゃないがそれなりにこだわりがあるので、店頭で一番目立っていてそれなりな製品を買っちゃうんですよ、なーんていうタイプじゃない。野村はSONY製品が欲しいんだ。でも、こだわって調べるほどに、SONY製品が欲しくならない。この矛盾、ああ。

(追記)DVD-RでならDVD録画機能がちゃんと動いたよー!相変わらずDVD-RWは使えないけれど、とりあえずオッケー!