数多ある「賞」のどれかひとつにでも

今年の文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表された。もう14回だとか。すっかり定着した感のある賞である。

で、この賞は意外に幅広い分野をカバーしていて、メディアアート、広告、映像作品、ゲーム、プロダクトなどおよそメディアだろうと思われるものなら基本的に何でもアリだ。そんなもんだから、批判も多い。ごった煮感というか、雑というか、対象が広範囲である故のラインナップの薄さというか。評価基準が曖昧だったり、そもそも自薦だったり。

ただ、自分が評価されたい側(作者側)であるからこそ気になる点も、評価されたものを観る側(観客側)として考えるとどうでもいいことだったり。誰かが「面白いよ」といってくれた作品ならとりあえず観るじゃないか。それが名目として公正な第三者の評価だよと云われれば、成る程、聞く価値もあろうと考えるのが普通だ。

賞にはそういう側面がある。だからこそ欲しいのね、評価されたい側としては。そういう意味では「どんなものにでも、褒められるのなら悪い気はしない」というのは間違いなくあって。

メディア芸術祭は14回分の実績もあり、どういう経緯にせよ評価されている作品は「いい作品」であることは疑いない。数多ある賞の中でもやっぱり抜きん出ていると思う。

……頑張ります。