まずはレンタルした8本から。
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」。実はTVシリーズのほうを観たことが無くて(当時の我が家では、その時間は別の番組を観ていたんだと思う)ほぼ知識無しの状態で観た。なるほど、このシリーズは能力の無駄遣いっぷりが痛快なのですね。おバカで痛快、ぐっときました!映画館で観たかった!
デンゼル・ワシントン主演「ザ・ウォーカー」。世紀末救世主ものということで、拳法を使わない「北斗の拳」という印象。絵の過激さじゃなくてテーマがすごく近い。結構真面目に作ろうとしていて、つまりはやりすぎでクサいストーリー展開に、特に宗教的背景が違いすぎる日本人は思わず白けるだろう。が、野村は敢えて「よく頑張った」の及第点。映画としては残念だったのは興行成績でも明らかなので云うまでもないが、定期的に出てくるこの手のテーマの映画は中では気に入ったほう。
アンジェリーナ・ジョリー主演「ソルト」。ラスト以外はとても楽しかった。二転三転するストーリー!という触れ込みだったから、むしろ二転三転するところに驚きが無かったというのが残念。事前情報無しで観たかったなぁ。途中までは社会派サスペンスっぽさがあるのだが、そこはそれ、結局ただのフィクションだから。あと、皆がいうほど野村はアンジェリーナ・ジョリーが好きじゃないということで評価辛め。
キャメロン・ディアス主演「運命のボタン」。押す、押さないの心理戦かと思ったらテーマが別のところにいっちゃうのね、なんじゃそりゃー。後半なんか蛇足以外の何ものでもない。個人的に頭に来たのがキャメロン・ディアスの役は足が不自由という設定で、これが心理に深く関わってくるのかと思ったら中盤に台詞でさらっと説明して終わっちゃうところ。まさかそれだけじゃないよね、と思ったらそれだけだった。ひょっとして野村が何か見落としたかも知れないが。なにせ後半はつまらなくて半分寝ていた。
M.ナイト・シャマラン監督、お前がなぜファンタジーを撮る!という「エアベンダー」。監督の名前を忘れて観るべきだった、全くもってファンタジー。そして、微妙。例によって原作未見なのだが、今回の映画は大きなストーリーの中の第一章だけらしいのでストーリーが未完。ストーリーはこのあと面白くなりそうな気配があるのだが、興行的には次を作れそうなんだろうか、どうすんだろうねぇ、と心配になる。
ジュリアン・ムーア主演「シェルター」。感想を書く前にレビューサイトをちらっとみて……、やはり酷評か。見所その一は、この映画はフィクションであることを主人公自身が冒頭で言い切っちゃう点。多重人格はフィクションの世界だけです、と言い切っちゃうところね。作った側からするとニヤリとする仕掛けのつもりだろう。見所その二は救いの無いストーリー。観た人全員がツッコミ入れると思う。そして宗教もの(悪魔憑き)なので日本人には向かない、と。
アニメ「ヒックとドラゴン」。日本での宣伝に芸人を使っていたせいで野村の中では最低クラスのマイナス評価からの視聴。いや、面白いじゃないか。ジュブナイルはこうでないと。ちゃんと主人公は成長するし、仲間は……描写足りなすぎるけどまあまあいるし。そしてドラゴンたちが魅力的で、もっとドラゴンたちを推しても良かったんじゃないかと思うくらい。あの宣伝のせいで観たくないと思っているかたは、損をしている。
北野武監督「アウトレイジ」。問答無用のバイオレンスアクション。その手のが嫌いな方にはお勧めできないが、日本でギャングもの映画の歴史に残るかも知れないくらい、すごく盛り上がる映画。続編が今年の秋に公開予定ということだが、このラストからどうやったら続きが作れるのかという点も非常に注目。