今月観た映画(1)

毎月恒例というか、読み返すとこの日記の大半がこの話題になってしまっているという、今月レンタルした映画の話……。

ジェシー・アイゼンバーグ主演「ゾンビランド」。オシャレなオープニング、ゾンビ映画の王道設定をモチーフにしたジョークは期待通りの痛快さ。だがなぁ、後半一気にダるい展開になるんだよなぁ。多分、この映画は企画とオープニングでやりたいことが全部終わっちゃったので、オチが要らなかったんだよ。あと、とりわけゾンビ描写が優れているということもないので、ゾンビ好きには物足りないと思う。ちなみに野村はホラー映画は大嫌いなのでこの程度でお腹いっぱい。

「ヤギと男と男と壁と」。てっきりクールなお笑い映画だと思って(多分そういう路線を目指している)、ちょっとした……を通り越して「ちょっと」しすぎているジョークにもひいきめに目を細めてみていたのだが。……最終的に何も心に響かないという有様。

トム・クルーズ、キャメロン・ディアス共演「ナイト&デイ」。これ巷では評価がはっきり分かれているみたいだが、野村は好きですよ、これ。トム・クルーズがイケメン気取りであればあるほどおバカだし、キャメロン・ディアスはどうみてもお間抜け顔だし。ギャグが古いとか、演技が古いとか言われているみたいだが、そもそもプロット自体が古い!だから安心して観ていられる!こういう映画はさっさとTVで流して欲しいね。

韓国映画の「TSUNAMI-ツナミ-」。ここで宅配レンタルの仕組みを紹介することで言い訳をさせてもらいたいのだが、野村は常に20本以上の映画を予約リストに入れている。で、毎月届くのはそのうちの8本。この映画を予約リストに入れたのがいつかは忘れたが、あの震災が起こる前だったのは間違いないのです。むしろこんなタイミングで届くと思っていなかった。気が重くなりながら鑑賞。ところが、この映画「津波が来る、来る」と科学者が警鐘を鳴らしながらも実際に津波が襲ってくるシーンはクライマックスになだれ込む後半30分。それまではずっと登場人物たちの日常や事件を追いかけていくというプロットで、これがちょっと文化的な背景とかが判らない上に演技がベタすぎてついていけない。うーん、これ面白いかなぁ。あと、他意無く率直に書かせてもらうと、残念だが映画がどんなに頑張って津波を表現してくれていても、現実のほうが残酷だった。

我々は時としてフィクションに現実を超えたインパクトを求める。係る自体に於いて、それは不謹慎な印象を与える行為である。だが、本来は「現実のほうがマシ」と自分に言い聞かせるためのフィクションでもある。だから、お願いだから現実はフィクションを超えないで欲しい。