6月に観た残りの映画を紹介するが、偶然にも全部主人公が男性だったのである。先日書いたものもあわせて6月は8本観て全部男性が主人公というのはちょっと珍しい。
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「英国王のスピーチ」で主演男優賞を受賞したコリン・ファース主演「シングルマン」。同性愛というマイノリティゆえの純粋な愛と死の話。ひたすら抑えた演出なのに心をとらえて離さないのは、主人公の演技が素晴らしいからなのではないか。地味すぎて観る状況を限定してしまう映画ではあるが、決して悪くない、悪くないですぞ。
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リチャード・ギア、ドン・チードル、イーサン・ホーク共演「クロッシング」。三人の警官の落ちぶれていく人生が交錯するという物語。うーん、何か惜しい。見せ場が無いわけじゃないが、全体的にはサスペンス映画として普通な規模感に収まっちゃったという。こういうサスペンス映画が観たいと思ったときに、そっとラインナップの選択肢に加えるべき一作。……いや、そういう気分になるときがあるのですよ、サスペンス映画好きって。なんでもいいからサスペンスなのが観たいのだよ!ってときが。
個人的にはリチャード・ギアがあの甘いマスクで愚痴をこぼすダメ警官を演じているのがツボに入った。全然ダメ警官が似合わない……!
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アイルトン・セナのドキュメンタリー「アイルトン・セナ~音速の彼方へ」。F1好きならもちろんのこと、スポーツとショービジネスの狭間で葛藤する若き天才、というセナの生き様に興味が湧いたらぜひ観てもらいたい。普通に面白い。ドキュメンタリーとして、映画としてどうかというのはちょっとよく分からないが、セナの人生がドラマチック過ぎるので、楽しめると思う。
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「アメリ」のジャン=ピエール・ジュネ監督「ミックマック」。この監督はこの手のハッピーな映画ばかりを撮る監督ではないので気をつけないといけないらしい。で、この映画はハッピー、痛快お気楽な映画。主人公はその後どうなっちゃうの?とか気にしちゃいけないんだろうな。
というわけで、以上6月に観た映画の感想を書き連ねた。同じ映画でも人によって違う感想があり、時には真逆の意見も聞けたりして、そういう議論は非常に楽しい。正解はないと思うし、自分だって時期や体調やシチュエーションが違えばまるっきり違う感想を抱くかも知れない。そういう偶然性も含めて映画を楽しみたいし、そういうスタンスで野村の一意見を読んでいただければと思う。