ラーメンに魚粉をかけるという風潮

フリーランスになってからというもの、昼食はほぼ独りで頂くようになった。

独りだと何が辛いかといえば、野村のようなコミュニケーションに難がある人種にとって、お一人様で入る勇気が持てる飲食店が非常に少ない点が辛い。

つまり、ファストフードしか選択したくなくなるのだ。他のものも食べたいのに、無理なのだ。野村にとっては独りではファミレスでさえハードルが高いのだ。

ファストフードの中でも、この頃はもっぱらハンバーガーハンバーガーとラーメンの2択で、いつしか出かける前にはネットで外出先の駅周辺にあるラーメン屋を検索して、そこそこ評判が良い店から順に辿るコース取りを妄想するようになってしまった。

それにしても。

一時期のラーメンブームはピークを越えたような気がする。何処へ行っても汚い筆字のメニューと店主のポエム、背脂豚骨魚粉たっぷり太麺という風潮はさすがに飽和状態なんじゃなかろうか。少なくとも野村の胃袋的には飽和した。つまり飽きた。

さて、昨年夏よりフリーランス同士で集まってユニットとして活動していたが、このたび目黒に事務所を借りられることとなった。

目黒といえば、ずばり一時期のラーメンブームの折、激戦区として名を馳せた地である。今でも権之助坂にはラーメン屋がたくさんある。

どうする!さぁ、どうする!