RSS終焉の足音が聞こえたのでWebサイトに関する雑感

個人の日記サイトが、ちまちまHTMLを手書きするところから始まって、ブログサービス→SNSへと移行していった経緯を考えてみる。

要は、自分で情報構造を定義ファイルを書く(=HTMLを書く)よりも、テンプレ化された状態に流し込むほうが楽だ、ということだろうだ。それの究極がTwitterで、エントリ毎に本文フィールド1つしか無いのだから情報の流し込みやすさといったらこの上ない。

個人の日記サイトの見た目が各人のHTMLスキルに依存していた頃、すなわち一所懸命HTMLでレイアウトをいじったりCSSで文字サイズやカラーパレットをいじったりしていたあの時代に比べて、SNSではプロフィール画像といくつかの決められた背景画像、カラーパレットの調整くらいしかできることがない。なんと便利な。下手にテンプレートをいじれないことで、逆に情報と装飾が見事に切り離されてHTMLの思想に近づいていくという。

また閲覧者側からみれば、SNSでは色んな人の情報が一つのタイムライン上に並ぶことに利点があるわけで、装飾を各配信者の都合でこまごま決められるようなことがあっては困る。あくまで閲覧者側の都合に合わせて、閲覧者の好きな文字サイズ、カラーパレットで情報を装飾したいのだ。

ついこの間まではさ、自分のコセイを出すためにさ、こぞってわざわざ背景黒にして黄色い文字で日記書いたりしていたんだぜ。みんな中二病だったんだぜ。信じられないだろう?それをWebブラウザという四角い枠越しに観させられていたんだ。各サイトを訪問して、配信者側のルールに従って装飾された情報を拝見させてもらっていたのだ。なんと優雅な。

RSSも閲覧者の都合に合わせたタイムラインを作ることが可能な技術だった。では、何がRSS普及を妨げたのだろうか。

……あ、すみません、ここまでです。Googleリーダーのサービス終了が意外にダメージが大きくて、悶々とこんなことを最近考えている、というのを書き留めておきたかっただけです。