約7年以上ぶりにPCを組み立てた話・4「組み立て開始」

移動中などにちまちまとGoogle Keepに書き留めていた日記を、いざコピペしようという段になってコピペミスで全消去してしまったときの悲しみについて。

それはさておき。

前回書いたとおり、すべてを通販で済ませてしまった。それも、どうせ1000円程度しか差が無いので同じ場所からどどーんと。何のための調査だったのか。何のための価格comなのか。しかも、奇をてらった構成にはしていない、どれも定番商品ばかりだ。

電源は早くからCoolerMaster RS750-AMAAG1-JPと決めていた。750W、コンパクト、80PLUS GOLD認証というあたりを抑えている点と、電源というパーツの性質上、新しさなどよりもある程度の定番商品のほうが安心感があったため。

CPUはIntel Core i7 6700のBOXパッケージ。BOXじゃなくても良かったんだが、そんなに値段差がなかったのと、BOXで買うとシールとか色々オマケが入っていることがあってちょっと楽しいかも、と思ったからだ。実際には今回は大して面白くない結果になるわけだが。あとオーバークロックする気がないので型番にKなし。

マザーボードはMSI H170 GAMING M3。CPUを先に決めて、H170チップセットでマザーボードを探した。ノイズや過電圧に対する保護回路などの性能が高めのシリーズを選択したつもり。ゲーミングPCとしての性能云々ということはあまり期待していない。それならZ170チップセットにするし、そもそもCPUのオーバークロックも視野に入れるべきだからだ。

メモリは8GB x 2の16GB。安くなったもんだなぁ。10,000円しないんだもん。OSが32bitから64bitになって3GBの壁が無くなった、なんて話題になっていたのはいつの頃だったろうか。

そしてCPUクーラーは、そのとき発売されたばかりのScythe 兜3。店頭などで先代の兜2をみて、これが一番造形的なバランスがいいかな?と思っていたところに、ちょうどニュースサイト等で新製品の話題が出てきて、兜3に決めたのだ。静音性と全体の収まりの良さに期待しての購入である。

ビデオボードはZOTAC ZT-90101-10P。 NVIDIA GeForce GTX 970である。このときはまだ次世代の1080/1070/1060が発表されていない。なにせ一番高い部品だったので、必要最低限のスペックということで970の中から選択した。他の970のビデオボードよりも長さが短めで、他のパーツと鑑賞しなさそうだな、というのがポイントだった。この時点ではケース内で各パーツがどう配置されるのか想像が付いていなかったので、ともかく小さいパーツで組みたかったのだ。

さて、組み立てだ。PCケースから以前使っていたマザーボードを取り出す。ケース内は思ったよりも埃っぽくないが、一応掃除機をかけて、エアブローして、ノンアルコールのウエットティッシュで拭いたりした。これから捨ててしまう古いマザーボードをまじまじと眺めたが、コンデンサーは膨らんだりしていなかった。勿体ないが、仕方ない。

こんにちは新マザーボード。ではさっそくCPUを載せてあげましょう。と、BOXを開けてみたら。……CPUクーラーが付属してんじゃん。あるじゃん。あるじゃーん!アルジャーノン!なんでわざわざCPUクーラー買っちゃったんだよ!通販サイトに「CPUクーラー(別売)はこちら」って書いてあったから買ったのに!騙されたよ!(註:うろ覚えだし単なる逆ギレです)まぁいい、きっと標準のCPUクーラーより静かだから。

それにしてもこの大型CPUクーラー、大型である。こんなものを載せて、CPUというよりもマザーボードは耐えられるのだろうか、と心配になる。取り付けの際も、CPUのコア欠けの心配より、マザーボードを折ってしまわないか不安になる。説明書をちゃんと読んで落ち着いて取り付けることにしよう、とCPUクーラーの箱の中身を全部出す。……グリス入ってんじゃん。あるじゃん!アルジャーノン!どうすんだよ実はグリスも買っちゃったよ!千円もしたよ!しかももう使わないよ、次にCPU買うときに絶対このグリス見つからなくてもう一回買っちゃおうよ!んもーぅ。

まあいい。落ち着いて取り付けることにしよう。というわけで取り付け完了。あとはメモリを挿したら、まずは起動テスト。マザーボードのオンボードVGA(HDMI端子)をディスプレイに繋いで起動するかテストをする。OK。次はビデオボードだ。

コンパクトなビデオボードを選んだつもりだが、それでもやっぱり大型である。これ、買ってすぐは大丈夫だろうが、マザーボードのスロット部分が経年劣化で折れたりするんじゃないかと心配になる。上記マザーボードのメーカーサイトでも売り文句にもなっているが、スロット部分の堅牢性については各社工夫を凝らしているらしい。それでも、配線の距離などの問題があるとはいえ、すべてのパーツをマザーボードに挿していくというのがそろそろ無理があるのかも知れない。

ここで2回目の起動テスト、今度はビデオボードのHDMI端子をディスプレイに繋いで起動。OK。では配線しながらケース内に収めていく。

家に転がっていたHDDドライブをきしめんみたいなSATAケーブルでつなぐ。説明書をじーっと眺めて、どのSATA端子を選ぶべきか考える。うむ、よく分からん。挿しやすそうなところに挿してしまうことにしよう。続けて古いDVDドライブを、……おや?マザーボードにIDEソケットがないんですけど。

なんと、IDE、無くなったのかぁ。まぁいいや、DVDドライブなんてOSをインストールする間くらいしか使わないから、いっそ外してしまおう。USB接続のDVDドライブで十分ですよ。

ところがである。組み立てを終えていざOSのインストールを始めると、このUSB接続のDVDドライブでは一向にインストールが進まないのだ。

Note: Due to chipset limitation, during the Windows 7 installation process, USB optical drives or USB flash drives are not supported.

なんとー!

USBドライブからのインストールは標準状態のWindows 7インストールメディアでは無理、とのこと。このときはDSP版のWindows 7 Pro(64bit)を購入していた。ちょうどWindows 10の無料アップデート期間が終了間際だったので、インストール後速やかに10に移行する作戦だったのだが。

説明書をよく読むと、他のWindows機から「Win 7 Smart Tool」を使ってUSBドライバを含んだ状態のインストールメディアを作ればよい、とある。が、問題はDVDドライブなのだから、とっとと買い直せばいいのだ。

というわけで次の日、秋葉原に行ってSATA接続のDVDドライブを買ってきた。中古で、1000円ちょいだった。

続く。