2006年に買ったマウスを静音マウスにする

普段、Macではトラックパッド(Magic Trackpad 2)を、主にゲーム(とかブラウザ確認とか)に使っているWindowsマシンではマウスを使っている。このWindowsのマウスは、LogitechのMX Revolutionで、2006年に買ったものだ1。しばらくWindows機を立ち上げていなかったのでブランクはありつつも、もう15年も使ってきたマウスだ。

Magic Trackpad 2のクリック音は「コツッ」という少しくぐもった音色で(わざとそういう音を鳴らしているところが凄い)、MX Revolutionのクリック音は「カチッ」といういかにもなマイクロスイッチの音色だ。この、「カチッ」という音は、いろんな音がなっている中でなら気にならないが、比較的高い音でキンキン鳴るように聞こえて、ちょっと「カチカチカチカチ」と連打するとあまり気分が良い音とは思えなくなってきた。そこで、思い切ってスイッチを換装することにした。 こちらがスイッチ換装作業の様子。元々ついていたスイッチを外して、新しいスイッチをつけたところだ。

MX Revolutionのスイッチを換装した

静音マウス改造は実に様々な方がチャレンジされていて、その多くの方が静音スイッチの部品として「Kailh ミュートマイクロスイッチ」などの名前で検索すると出てくる6mm × 6mm × 7.3mmのマイクロスイッチを使用している。なるほど、これをMX Revolutionに乗せてしまえばいいのだな?とやや乱暴に思いついて、それを実行した。写真を見て貰えばわかるが、左下側に転がっているのがもともとついていた3本足の長方形スイッチで、付け替えた静音タイプのスイッチは正方形。うっかりするとクリックする部分がうまく噛み合わなくて押せなくなってしまうのだが、あまり深く考えずに実行してしまった。

ちなみに、このKailhのマイクロスイッチ、Amazonなどでも買えるのだがmercariで出品されているものを購入すると1個あたり100円未満で買えるというので、初めてmercariを使った。次に使うのは何年後になるだろうか。

実際の換装作業だが、知識のある方なら写真から想像つくと思うが、元々あったスイッチを取るためにハンダを吸い取るのに大変手間取ってしまった。吸い取り器じゃなくて吸い取り線で頑張ったんだぜ、これ。その結果、基盤パターンがもげてしまったので仕方なくリード線で配線を繋ぎ直した(マウス左ボタンの付近の黄色いリード線がそれ)。この場所以外にも、写真には写っていないが「マウスを持ったとき手前にくる側」にも基盤と部品がハンダ付けされている部分があり、そもそも先にそこを外さないとこのスイッチ換装の作業自体ができない構造になっているが、これもなかなか取れなかった。体感では、全体の作業の合わせておよそ2/3くらいをハンダを取るのに費やした気がする。

スイッチ換装のついでに、バッテリーも交換した。写真からわかるだろうか、すでにこのバッテリー、真ん中が大きく膨らんでしまっていたのだ。15年前のマウスなので純正パーツはもう手に入らないだろう、ということで互換バッテリー台湾から送ってもらい、つい先ほど載せ替えた。

作業終了後、まだ長時間使ってみてはいないが、今のところ順調に動いている模様。クリック音は「トン」というか「ト」というくらいの本当に静かな音に変わってくれたので、このまましばらく使ってみて動作に支障が出ないようならば、この換装は成功だったといえるだろう。