おひとりさまインスタンスでなんとかしたい

おい、2022年は一日も日記書いていないぞ。

Twitterで時折ツイートしているから生存確認できているだろうと油断していた。インターネット、とりわけSNSは不思議なもので、自宅に引きこもっているだけの零細フリーランスなのに社会に繋がっているような錯覚を与える。他人の書き込みを眺めていいねボタンを押すだけで、なにか社会の裾のところにしがみついているような感覚。ところが、昨年後半からそのTwitterの運営が迷走しだした。

考えてみれば、落書きのようなメモ書きとはいえ、一応は自分の著作物である。SNSというプラットフォームは商品を並べたり配送を依頼する場所であって、工場を貸してもらっているわけではない。ちゃんと自分のドメインで製造して管理して、並べたり配送したりするところから他者にお願いするのが「筋」なのではないか。

そこでMastodonなどでお馴染みの、ActivityPubに対応したインスタンス(サーバー)を立ち上げることにした。自分の発言を自分のドメインに置くための、いわゆる「おひとりさまインスタンス」である。

Google Cloud Platform (GCP) の無料枠でe2-microというスペックのVMインスタンス(簡単にいうとレンタルサーバー)を一つもらえる。これでPleromaという実装(ActivityPubに対応したソフトウェア)を使ってインスタンスを立ち上げた(https://social.a3size.com/@king_nomura)。これからはこちらを「自分が発言するときの」メインのSNSに出来ないかな、と考えている。PleromaはMastodonよりも軽量らしく、またビューワーとしてこのインスタンスを利用しているのは自分ひとりしかいないので、それほどの負荷にはならなそうだ。また、将来もしも別の実装に取り替えたくなっても、まあデータのインポートエクスポートでなんとかなるんじゃないかなぁ、と楽観的に考えている。

将来的にThreadsもActivityPubに対応することが発表されているので、そうなればThreads上のユーザーをフォローしやすくなるし、自分のアドレス( @king_nomura@social.a3size.com )も伝えやすくなるだろう。相手がどこのサービスのインスタンスに所属しているかをいちいち気にしないで良い、というのがスマートで美しい。自分のアドレスが自分のドメインなのも、「ちゃんとしている」感じが嬉しい。

なので、SNSならなんでもいいという人はとりあえずThreadsにしたらいいんじゃないかな、などと考えている2023年なのでありました。