マクラーレン・ライコネンが見事なポール・トゥ・ウィン。本来のライコネンが帰ってきたな、と実感した。
で、余りにも強すぎたので国際映像にはあまり映らなくなり、むしろルノー・フィジケラがちんたら走っていた(レース後、トラブルを抱えていたと公表された)せいで、トヨタ・トゥルーリ、マクラーレン・モントーヤ、トヨタ・弟、フェラーリのおっさんと顎が大渋滞を引き起こしていたシーンが映像的には最大の山場だった。痺れを切らしたトゥルーリが、縁石ジャンプなどのマンガ的高等テクニックでフィジケラを隊列から追い出すと、一気に後続のマシンがフィジケラーを置いてけぼりにしていったのには笑った。トゥルーリが追い越した瞬間、トヨタのピットクルーもゲーセンの観客のようにガッツポーズで喜んでいたが、当然トゥルーリはピットストップ。名誉の負傷と名付けてあげよう。
もう一台のルノー・アロンソも2位を走っていたが同様にマシントラブル、ウィリアムズ・ハイドフェルドとウェーバーに次々と抜かれて表彰台を逃すわけだが、そんなバトルを眺めている間にライコネンが優勝していた。いつもそうだ、ライコネンには華がないんだよな。