Scaleform GFxの話

大崎で開かれたScaleform GFxのお話を聞くセミナーに行ってきた。このScaleformという技術は簡単に言うとFlashでコンシューマゲームのUIを作るという技術で、多分詳細は著名なFlasherの皆様のBlogを追いかけていただいたほうが早いだろう。

で、野村の私的なまとめとしては。

ゲーム業界にはこの20数年間で培われてきた業界のルールがあるということ(野村の大嫌いな言葉でいうとスキームって奴?)。Flashは後発、従ってFlasherは基本的に新参者としてゲーム業界に「やってくる」人という前提で話がなされていた。これには会場のFlasherの皆さんからブーイングが……、野村の心には聞こえてきましたよ、ええ。Adobeが開いたセミナーということもあってFlash歓迎なムードかと思っていたら、この仕打ち。

でも仕方ない。結局ゲームをゲームたらしめている部分はFlashで作らない前提だから。事例紹介されていたゲームはFlashゲームをコンシューマに移植したというもので、これはゲーム業界的には異端なんだろう。

ならば例えばUIパーツだけとか、Scaleformを使う部分を外注とかどうなんだろうか、とも思ったがこれも厳しいのかな。コンシューマゲーム開発に付きまとうライセンスと守秘義務の問題もあるだろうが、ひょっとしたらゲーム業界は部分的な外注という手法に不慣れなのかも知れないなぁ。いわゆる大作ゲームでも3Dモデリング部隊が大量動員というのは良く聞くが。

PCゲームの場合は、そこまで大変なことはなさそうだが、日本国内ではPCゲームは市場が小さすぎてワクワク感が薄い、というかない。それこそFlasherが一念発起しても仕事にならないだろう。

うーん、この技術は次の世代に向けての布石と思うしかないのかな。