文化庁メディア芸術祭に行ってきた

文化庁メディア芸術祭に行ってきた。去年は会場に入るまでに30分かかったので、今年は昼前に観に行った。

会場内は去年よりもカオス度が減って巡回しやすかった反面、野村としてはあの「ごった煮」な雰囲気が好きだったのもあり、会場全体から感じる魅力は若干落ちたようにも感じた。まぁこの辺は好き好みがあるだろうからこれ以上考えないとしても、比較的「既に成功している」と思われるメディア作品が多く展示されていることについては少し考えたい。

アニメ・マンガ・ゲームをメディアとして捉えて評価したいという点は大いに賛成なのだが、会場の1/3以上を占める必要性というものを感じなかった。同様にインターネットで閲覧することが目的の作品についても、あんなにスペースを確保する必要はあったのだろうか(要らないという意味ではなくて)。どちらも既に一般消費者へ向けてのチャネルを確立しているから、わざわざ会場で観ることに違和感を感じた。

客寄せパンダとしての必要性は理解できるが、なんというか、「そればっかり」という印象。

特にマンガについては、いくつかの作品はただの複製原稿の展示だったりして、そもそも展示自体に疑問を持った。なら要らねー、と思った(作品の評価とは全く別であることを強調しておく。自分の好きな作品の展示が複製原稿だったのには正直がっかりした)。

会場で盛り上がったのは、インタスタレーション作品。チャンスを逃すと実物を観ることがなかなか難しいインスタレーション作品が、無料でいっぺんに観られるなんて最高だ。後は映像作品なのだが、これはいつも時間の制約から全部を観ることができなくて歯がゆい。こればっかりはどうしようもない。

というわけで、結論としては「観るしかない」と。既に来年が楽しみ。