今月も宅配DVDレンタルの規定枠である8枚を使い切った。順調である。
ティム・バートン監督「アリス・イン・ワンダーランド」。野村は公開前はあんなにはしゃいでいたのに、結局は映画館に行かなかった。どうしてだろう。ティム・バートンがアリスの物語を自分流に破壊したという触れ込みなら、もっと積極的に観に行こうと思ったのかもしれない。この映画、「不思議の国のアリス」の後日談という設定のオリジナルストーリーな訳だが、その設定が盛り上がらない感じなのが最大の敗因なのだろう。ちょっと盛り上がれない。あと、ジョニー・デップがビッグネームなのは分かるが、クレジットの一番最初ってどういうことなの?
恩田陸の同名小説原作の「夜のピクニック」。青春もので原作に忠実な印象。野村は原作を読んでいたので、映画にするような絵的に感動的なシーンがないのは分かっていた。案の定、映画にしてしまうと単調すぎる。実は多部未華子が目当てで観たようなものだが、それ以外にも若い役者が沢山出ている。どうしても学芸会っぽくなる部分もありながら、それでもいい感じの演技も観られたので、何年か後に振り返ると面白いかも。
アカデミー受賞作「ハート・ロッカー」。普通に良く出来た映画で、アカデミー獲得も納得できる。「ディア・ハンター」とかが好きな人には刺さるかも。ただ、感動が無かった。もう一回観たいという気持ちに何故かなれなかった。映画の登場人物のように、この手の映画に何も感じなくなってしまったのだろうか。
「板尾創路の脱獄王」。ごく普通のシリアスな映画を鑑賞中に、Twitterの非公式RTが飛んでくるような感じの映画。結果、映画でもなく映画の皮を被ったコントもなく。
マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「シャッター アイランド」。劇場公開時の盛り上がり方がいまいちだった印象があるが、作品はまあまあ良かった。サスペンス映画は種明かしされたときにネガティブな印象を受けたかどうかが結構分かれ目だと思っている。野村にとってはこういうオチ、嫌いではない。
「月に囚われた男」もあまり騒がれた映画ではないと記憶しているが、こちらも上記同様ネガティブな印象を受けたかどうかが問題で、またしても野村にはツボった。ただ、結構手前でオチが分かっちゃったので、強いて云うならもう少し捻っても良かったんじゃないかと思う。
ジョージ・クルーニー主演「マイレージ、マイライフ」。コミカルに人間模様を描いていて好感が持てるが、残念ながらもう一回みたいと思わせるほどではない。
ジャン=クロード・ヴァン・ダムが本人役で登場し、現実とフィクションの狭間で話が展開する「その男 ヴァン・ダム」。ヴァン・ダムを知っている映画ファン向けのコメディ(?)映画。ヴァン・ダムがB級映画に沢山出ていることを自虐的に取り上げていたりとなかなかに野心的で、個人的にはツボに入った。