先日書いた映画鑑賞日記で書き足りなかったこととか、ちょっとだけ。
まず「ラースと、その彼女」がどんだけ野村のツボにハマったのかを書き足しておきたい。この映画ではラースは人との「接触」が苦手だったり、殊あるごとに(善意とはいえ)生活に干渉してくる兄嫁が苦手だったりしている。これだよ、これ!まさに野村は自分自身を観ているようで猛烈にラースに共感できた(その後のラブドール買ってくるところは全く共感できないが)。ラースは人間嫌いではない、ただ一般の人が考えるスキンシップが苦手なんだ。これをフィクションだと思わないで欲しい。冒頭の、兄嫁が朝食にしつこく誘うシーンとか「オレがラースなら絶対行かねぇ!」って思ったもんね。
で、そんな引きこもり体質の暴露話は置いておいて。
今年のアカデミーの長編アニメ部門で「トイストーリー3」と争っていた「イリュージョニスト」が封切りされたので観てきた。台詞が少なく、また引きの絵が多くて登場人物の顔や表情などが大写しになることがない、いってしまえば典型的な日本のアニメの逆を行く演出。それでいて登場人物の心理は明らかに読み取れるし、背景の町並みや部屋の様子が細かく描かれていて、止め絵でも美しい、動いても更に美しい。そして手書き風にみせているが3DCGの技術などが随所で使用されているなど、技術力も際立っている。これはアニメファンなら観るべき。