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満島ひかり主演、その夫の石井裕也監督による「川の底からこんにちは」。西原理恵子の描くような田舎の情景に、かなりポジティブで逆回転な反骨精神をテイストとして加えたコメディ。嫌味を垂れる上司、下ネタ満載の田舎の人々など古くさいステレオタイプな表現も多々あったり、コメディらしいご都合主義な展開満載なので好みは分かれると思う。だが、このヒロイン像は新鮮に感じられたし、20世紀から繰り返されたような王道ストーリーの中にも、ちゃんと現代が配合されていて妙な納得感も得られたりした。これ、好きかも。
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「死刑台のエレベーター」。よりにもよって、元ネタのルイ・マル監督のほうの「死刑台のエレベーター」は未見というていたらく(たった今、予約リストに入れた)。で、この日本版の見所はどこか。冒頭の間抜けシーケンスかなぁ(コメディ映画だと思ってしまった)。プロットが古典なせいか、サスペンスとして迫ってくるものがなかった。今にも忘れそう。
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行定勲監督「パレード」。よりにもよって、野村が嫌いなジャンルの映画。ごめんなさい、演技とか、人物の描き込みとか、空気感とか好きだったのだが、いかんせんストーリーが「気に入らない」。特に最初の章の主人公、恋愛感情に翻弄される多感な青年。ごめんなさい。多分普通の人には面白い映画かも知れないので、出ている役者に思い入れがある方とかは是非。
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漫画家・西原理恵子の元夫であるカメラマン・鴨志田譲の自伝を元にした「酔いがさめたら、うちに帰ろう」。妻側の視点を描いた「毎日かあさん」のほうが有名で、こちらは話題性という意味でも、そして映画の内容としても地味。精神科やアルコール病棟の描写がどれくらい真に迫っているのかは分からないが、表現としては淡々と進んでいく。鴨ちゃん(鴨志田譲氏の愛称)がカメラマンとして渡り歩いてきた戦場や、彼が戦争や貧困で苦しむ子供達をどうみてきたのか、この夫婦を著作などで知る旧来のファンにはバックストーリーとして当然知っている部分があって、それを映画の中で描く必要があったのではないかと感じてしまう。極力そういう枝葉の話は控えめにしたかったのかも知れないが、ファンとしてはどうしても、ね。それはそれとして、浅野忠信、永作博美の演技は好感が持てるので、そちらのファンの方は是非に。