2012

2012-05-02 連休なので映画を観たよ

沖浦啓之監督の待望の新作「ももへの手紙」を観た。興行成績、大丈夫なのかなぁ。本当に客が少なかった。

まず文句を言いたい。7年も作っていたせいで逆に(制作費改修のために?)公開時期をうまくコントロールできなかったんじゃなかろうか、完全にタイミングが悪い!作品の内容から考えたら夏休みでしょうに!今年の夏は細田守監督の新作が公開されるから、知名度からいって不利と判断した気持ちは理解できる。でも、作品が完全に夏仕様なのに!

ラストのたたみかけが冗長すぎる。全部の伏線を改修したいのは分かるが。特にこの作品は人物の表情を作画でばばーんと見せる(魅せる)のが特徴なので、くどく感じる。

声優が、ちょっと。最初に配役を聞いたときは耳を疑った西田敏行のほうがむしろ好印象という。

でもね、この映画、好きです。とにかく作画がすてき。ジブリ作品をみて「CGに頼らない作画が云々」と語りたがりな方々は是非観て頂きたい。神作画は別にジブリの専売特許ではないんだ、日本のアニメを支える技術力の一つなんだ、といえる。モブ一人(一体)から丁寧に作画されているし、なんといっても仕草が気持ちいい。キャラデザが時流に乗っていなくて残念ながらあまり可愛くはないが(いや、ところどころ主人公のももがめっちゃ可愛いカットもあるよ)、とにかく丁寧だ。ここまで行くと実写のほうがいいんじゃないか?と思えなくもないが、実写だと逆にここまで作り込めないんだよね。実写ならば一流の役者に一流の演技をやってもらう必要があり制作費がうなぎ登りになっちゃう上に、それでも監督のイメージどおりに作れる保証はないわけで。

脚本は首をかしげたくなる部分もなくはないが(説明的過ぎだったり、強引と感じる部分もあるし)、お母さんの描写は(ラスト以外は)ハッとさせられた。

というわけで、ここから先は全く流行る様子も要素も感じさせてくれない「ももへの手紙」ではあるが、「マイマイ新子と千年の魔法」とか「カラフル」のように隠れた名作枠ででもいいからもうちょっと評価されて欲しいな、と思う。

もう一つ観に行った。「バトルシップ」。まごうことなきバカ映画。こんなヤツに人類の未来を託したくないというチャラ男を演じた主演のテイラー・キッチュと、かなりおいしい役どころをかっさらった浅野忠信による熱い漢の友情ドンパチSF。正直に白状すると、前半はつまらなすぎて途中で意識を失いかけたが、バカ映画なのでストーリーを見失うようなこともなく。ドンパチがスタートすればもう大丈夫、いけいけ打て打て、アレ?いつの間にか重要人物がひとり消えていた、でもいいやゴーゴー!

「バトルシップ」はそんな感じ。盛り上がりたいときにおすすめ。

tags: マンガ・アニメ


2012-04-19 自転車欲しい!でも乗りたくない!

我が家には自転車がない。偶然が重なって、自分の分も嫁サマの分もなくなった。

無いとなると、それはそれで不便なものだ。特にこれからの季節は遠出もしやすくなるので、2台あると素敵だし便利なような気がする。欲しいと思って自転車をネットなどで探すと、或いは知人の自転車を見ると、カッコイイ自転車が欲しくなってくるものだ。我がアパートは自転車置き場が雨ざらしなので、軽量な自転車にして玄関まで持ってきたほうがいいのか、などとも妄想する。

だが一方で。

ひとたび町に出ると人混みをベルかき鳴らしてヨタヨタ走る自転車、乱暴な速度の自転車が目につく。

えー、自転車に乗るとアイツらと同類になるってことですか?それは嫌だ。

自転車に乗っている人の多くがマナーが悪いということではない。それは知っているつもりだ。だが、自転車に乗らない生活をすると、マナーの悪い自転車の印象が強く植え付けられる。マナーが良いということは人間社会のルールや町の風景にちゃんと調和している訳で、従ってそういったものは目にとまりづらい。逆に社会を乱すもの、生活を脅かすものはどうしても印象が強くなってしまう。

自転車は欲しい。でも自分がマナーが悪いヤツらと同類にみられるのは耐えられない。そんなことを最近ウダウダと悩んでいる。

tags: 生活


2012-04-13 アプリやサービス作るなら法務こなさないとまずい

あー、鼻がムズムズする。

薬も飲まないで、マスクと花粉メガネもしないで外に出たのがまずかった。まだ、スギ花粉は空中をさまよっていた。

ところで。

意味の無いプライバシーポリシーのコピペが蔓延するくらいなら、法律の専門家と連携する互助会をお金出し合って作るほうが健全だよね。誰かそういう動きを起こしていないのだろうか。時には起こせよムーブメント。

個人事業主になって、これから行う仕事について色々妄想を重ねているのだが、リスクに関する懸念はなかなか払拭できないでいる。

例えば、AndroidアプリをGoogle Playストアで販売しようとする。現在、Google Playストアはアプリ売り上げレポートを販売業者に開示する際に、日本の「個人情報の保護に関する法律」で個人情報と定義されている情報を付加して開示する。もしも、5000人以上のユーザーに売れてしまったら、個人情報の開示を望んだかどうかは関係なく、販売した法人や個人事業主は個人情報取扱事業者としてその情報を適切に措置する必要がある。

これね、法律は全く正しいと思う。5000人もの個人情報を抱えている人にヘマされたくないよね。だが、ぶっちゃけ個人情報なんて要らないんだよね。自分が例えば通販会社を運営していたとして、個々のユーザーの住所を隠したままでも商品が発送できる仕組みがあるならばそのほうが嬉しい、と考えるのはおかしいだろうか。

家計簿を付けるときに、いっときレシートの店名やおおよその場所をメモしていたことがあった。付帯できるデータは付帯させておいたほうが後々楽だろうと思ったからだ。だが果たして家計簿に店名は不要だった。月単位での食費がいくらだったのかが重要であって、スタバのコーヒーなのかタリーズのコーヒーなのかは全く関係がなかった。

技術者として、一度はAndroidアプリ作ってみたいよね。タダでもいいけど、ぶっちゃけ収入ないんで100円でもお金を払ってもらえるとうれしいよね。でも、個人情報要らないんだよね。

ま、例えばこんな感じで個人事業主の悩みは尽きないわけです。

tags: 世の中の話


2012-04-12 腕時計型デバイスで妄想が盛り上がる

面白いニュース発見。「iPhoneとAndroidと連係するe-paper腕時計「Pebble」がKickstarterに登場 – ITmedia ニュース」。Kickstarterは個人が個人(法人)に出資することができるサービスで、これは現時点だと$115(約1万円)出してパトロンになればこの時計が生産されたときに買うことができる、と(得られる得点が違う他の価格のプランもある)。この場合はぶっちゃけ単なる先払いだけれども、もしも予定額に達せずご破算になった場合は出資者にも支払い義務が発生しない、という点が良い。

時計……欲しいなぁ。で、今知ったのだが i’m WATCHという似たような製品もあるのですね。こちらは日本語に対応していると書いてある(中身はAndroid OSらしい)。そうか、日本語表示できるかどうかは大きいなぁ。Pebbleはどうだろうか……、期待はしないでおこう。

あとはSony Elicssonが出しているSmartWatch MN2というのが有名だ。だが、こいつは何故か自社製品であるはずのSony Elicson mini S51SEというAndroid端末には公式対応していない。……そう、野村が持っているのはS51SEなのだ。単に動作保証がないだけで動作するぜー!という情報があればNM2を購入したいんだが。

むしろ買ってみちゃってから、やっぱり動かなかったらその話題に一切触れないほうが潔いか。

あたらしい日記の書き方テスト

試しに、自分の脳みその中を整理するのに日記を使ってみることにする。

この日記の入力フォームを立ち上げっぱなしにしておいて、思いついたことをダラダラ書いていって、適当なタイミングで見やすいように校正して公開ボタンを押すのだ。

例えば今何を考えているのかというと、「夕方になるまで半袖Tシャツで過ごしていたことに気がついた、もうすっかり暖かいなぁ」と。こんなことをわざわざ書き留めておきたいのだ。こんなことを!日記だもん!

tags: PC 生活


2012-04-10 アカデミー賞に関係ありそうでそうでもない最近観た映画

そういや、このところ観た映画の話を書いていなかった。一気に書くよー。

( Amazonアフィリエイト: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B006Y44WJ6/)

ブラッド・ピット主演「マネーボール」がレンタル開始された。時が経つのは早いなぁ。野球に詳しくなくても、スポ根の代名詞のような野球の世界で「根性論」を唱えない経済学の理論を応用して勝ち上がっていく(のか?)という爽快なストーリーには溜飲が下がるものと思う。野球好きな人でも、大リーグの大味すぎる野球に対して異を唱えるようで痛快だとは思わないかい?某番組のアッパレの方とか、さ。敢えて「熱い漢のドラマ」としておすすめ。

マーティン・ スコセッシ監督「ヒューゴの不思議な発明」。masterImageという形式の3Dで鑑賞してきたが、メガネは軽いし画面は明るいし、なんで今までXpanDなんかで観ていたんだろう。「まぁ奥様、聞きまして?あの映画館はXpanDらしいですわよ、クスクス」。「お父さん!恥ずかしいからもうXpanDで観ておいて『3D映画なんか観るもんじゃ無いな』とか、余所で言わないでよ!」。みたいな。

映画の内容はまあまあ面白かったんだが、駅で働く脇役の人たちのエピソードとか、主人公ヒューゴの心象の掘り下げかたとかには違和感を覚えた。一言で言うとメインのお話以外がしょぼい。それでも3Dを含めた映画としての美しさは素晴らしい。今年のアカデミー賞で主要じゃない賞を取っただけのことはある。逆に、映画館で観ないと心に刺さらないかも知れない、これから観る人は過度の期待はしないほうが吉かと思う。

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は助演男優賞ノミネートどまりだった。これは9.11、すなわち海の向こうのアメリカ合衆国の問題だから、日本から観たときの印象というのはどうしても弱まっているとは思う。それでも、涙腺が弱い人はタオルを用意すべき。ネタバレするとね、トム・ハンクス演じるお父さんね、9.11で死んじゃうから。あ、ネタバレじゃなくて予備知識だった。

この映画のいいところは、この「失ったものと残されたもの」という物語のテーマからブレないところ。普通のハリウッド理論なら色々盛り込みたくなるところを、(例によって未見だが原作に忠実なのだろうか?)テーマを絞っていて真摯だなぁ、と思った。例えば9.11の再評価とか、そういう政治的な、あるいは正義的な視点がもしも入っていたら大変なことになっていただろう。そういうのはないので、これから先にレンタルでの鑑賞予定の方は安心してタオルの準備を。

阿部寛主演「麒麟の翼」。TVドラマ「新参者」の続編的な作品なので見過ごした方はTV放映時で大丈夫じゃ無いかと。それなりにヒットしたようなのでTVシリーズのファンは映画館に行ったんじゃなかろうか。その意味でもうTV放映時で大丈夫かな、と。ファン的には十分楽しめたが、もっと映画として、映画的な跳躍があればなぁ。

tags: マンガ・アニメ