2012

2012-03-21 雑文

なぜ一ヶ月も日記が更新されていないのだ!と自分に問い質してみる。少なくとも映画でも観に行ったら日記がかけるじゃないか!

といったTwitterにかけるくらいの短い内容で更新してみるテスト。

tags: 生活


2012-02-17 最近観た映画の話

映画の鑑賞方法を変えた。

これまでは会社員だったので日常に「通勤」という時間が存在していた。通勤、それ自体は単に移動するためだけに存在する非常に退屈な時間である。その時間を有効に活用するためにiPod touchで映画を観ていた。おかげで結構な数の映画を消化できた一方、一つ一つの映画に対しては非常に態度の悪い鑑賞方法であると自覚もしていた。画面は狭い、集中しづらい、途中で鑑賞を中断しなければならないからストーリーにのめり込めない。

会社員を辞めたため、通勤時間が無くなった。その上、収入も無くなった。そこで毎月定額でDVDが送られてくる宅配DVDレンタルは解約し、なるべく的を絞って映画館で映画を観ることにしよう、と決めた。

決めたはいいが、実は全然映画を観ていない。いくら暇だからといってもほいほいと映画に行くのは気が引けるものなのだ。会社員だったら、折角の休みだから映画観に行くぜ!と盛り上がれるところが、毎日が日曜日だと背徳感が先に立っちゃう。この思考は自分にとっては興味深い発見だった。

というわけで、最近観たのは「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」と「J・エドガー」。どっちも面白かった。

「M:I/GP」はコメディ色が強かった。相変わらずのド派手なアクションシーンとそれほど深くも無いストーリーの組み合わせで、「魅せる」映画としては正しいと思う。ショーレースなどには全く上らない作品だと思うが、みんなでワイワイみたい映画。ちょっと脱線するが、映画館という箱に一工夫して、襟を正さないで観る、という鑑賞方法を編み出せないものか。海外では客が声を上げたりすることはよくあるようだが。

「J・エドガー」はある意味でのラブストーリーだった。野村が観たときは客入りはかなり悪く、しかも隣(といってもかなり遠く)の席のおっさんは途中で寝ちゃう始末。でもね、これはいい映画だったよ。「ソーシャル・ネットワーク」同様、明らかに人に好かれるタイプじゃ無い主人公の半生を虚実をぼやかしながら描いていく軸と、そこにプラスしてプライベートの主人公はそれほど充実していたわけではないのだ(という仮説?)と描く軸が絡み合っていて、やっぱりクリント・イーストウッド監督は巧いなぁと思わせてくれる。んー、でもこれもショーレース的には厳しいかな。期待どおりだったんだけど、期待以上ではなかった。

tags: マンガ・アニメ


2012-01-22 大嫌いな事務手続きが、なんと!

毎日が日曜日状態なのに、日記の更新頻度が低いままだ。どう考えても、Twitterのせいだな。というわけでなんてことはない日常をたまには更新しておく(システムが正常動作しているか確認する作業に近い)。

さて本題。今回は役所のお話。

特定の人物に対して恨みがあるわけではない、ただこれまでの体験から感情がどうしても「公務員をみると敵と思え」状態になってしまうのだからしょうがない。

そんな野村が会社員を辞めたので諸々の手続きをしに役所や窓口へと赴くわけだが、さすがにこの年ともなると人間が寛容になるのか、あるいは色んなところの感覚が鈍ってくるのか、今回はそれほど嫌な気分にはされられなかった。というかむしろ、最近の役所はどこも「役人はこれだからいかん!」的な市民の苦情に辟易したのか、むしろ過剰な面も見受けられるくらいサービスがいい。

どの窓口の前にも必ず案内の人が立っている。よろず相談係だ。役所ビギナー向けのチュートリアル・キャラ、ゲームでいうところの城の門番だ。この人に聞けばなんでも教えてくれる。

本来なら看板などの各種サインと付帯する文章によってカバーできているほうが効率的だが、非常に多岐に渡る手続き、複雑な用語をインフォグラフィックのみでカバーすることはムリだ、それくらいなら、担当を一人あてがうほうが「コスト安」になる、ということなのだろう。

人間がやったほうが早い作業は人間がやる。100万回に1回発生するイレギュラー処理のためにルーチンを組むよりも、100万回に1回の事象は人間に通知して処理を任せたほうが早いしバグも出づらい。

とはいえ、野村が行った事務手続きはどれも「まれによくある」ものなので、ご担当の方も皆さん慣れていらっしゃる。「ああ、あれね」的な反応、そしてスマイル、流暢な動き。こ、これがかつてあれほどバカにされてきた「お役所仕事」なのか。新成人に伝えてあげたい、「昔の役所っつったら、そりゃあもう酷かった」と。

さらに驚いたのは、国民年金の手続きの際の窓口での説明だ。担当の方がオフレコ的な大人ニュアンスで説明してくださったが、いやむしろ書いちゃうよ、市民として。国民年金は市区町村から国(年金機構)に管理権限が移行したのだが、市区町村が手続きを代行してくれる。つまり国(年金機構)のやることに対して市区町村の窓口担当の方が矢面に立たされる。その体制の中でよほど辛い目にあったのか、「本来は年金機構に相談してもらいたいところだが、困ったことがあったら最初は区の窓口に相談してみたほうが良いと思います」と。つまり、年金機構の対応が「役所仕事すぎて」悪いので、その苦情が市区町村にまで及んでいるのだろうと容易に想像できた。これに関しては、もう、ご愁傷様としか云いようがない。

tags: 生活


2012-01-05 長いお休みをいただきます

2011年の末日を以て、それまで3年間勤めていた会社を退職した。

これまで多くの方々に応援いただいたことに、そして自分は非常に恵まれていたことに感謝してもし足りない。本当にありがとうございました。

で、なんで辞めるのか、と。

自分では一所懸命走っていたつもりでも、いつの間にか周回遅れになっていたと分かったからだ。

Web業界、そしてインターネット業界、IT業界、言い方は色々あるがともかくその界隈の技術進歩は非常に早い。実力のあるプレーヤーたちは先頭を突っ走り、あるいは孤高になり、またあるいは全く新しい潮流を生み出したりしている。ひとりふたりじゃない、多くの方が多くの可能性を見出して、毎日のように何かを作り出している。そんな中で、中途半端にWebやアプリを作っていても話にならないし、一つの技術を横展開していくだけでは越えられない壁にひっかかるばかりだ。

スゴいプレーヤーの方々と自分を比べるなぞおこがましいと分かっちゃいるが、それぐらいの気概がないと平凡なプレーヤーとして業界に留まるのだって難しいんじゃなかろうか。なにせこの業界、プレーヤーの数が非常に多いのだ。毎年どんどん若いプレーヤーが参入してくるのに、業界自体も若いもんだから隠居して去っていく方の数はそれほどない。

年齢を考えれば、この遅れを取り戻すタイミングはもうそんなに残されていないと思ったのが、今このタイミングで退職する理由だ。

次の職場は自宅だ。しばらくは独りで、この周回遅れの状態を挽回すべくもがいてみることにした。

そんなわけで「長いお休み」と称して数ヶ月は商行為から離れようと思う。自宅(あるいはノマドとして都内のどこか)に籠もって、自分の作品といえるものをいくつか作ろうと思う。

それから後は、生きていくための幾ばくかのお金を稼ぐために、厚かましくもフリーランスとしてお仕事をいただこうかと考えている。もっと厚かましくも、ご縁があればいつかまたどこか組織に属させてもらうかも知れない。

とにかく先のことは分からない。なにせ周回遅れなので。少しでももがいた後に、何か見えてきたらそのとき考えることにしたい。

こんな困ったおっさんですが、今年もよろしくお願いします。

tags: 生活


2011

2011-12-09 これからのFlashについての雑感(2)

妄想全開の続き。

さてさて、HTML5だ。

AdobeはHTML5も積極的に推していく方針であることをしつこいくらいにアピールしている。実際にAdobeは自社ツール群を、Flash ProでさえもHTML5のオーサリングツールとして魅力的なものとしていくとのことだ。この方針修正は非常に納得がいく。プロ仕様の最強オーサリングツール群を有しているAdobeならHTML5対応は当然、むしろ使命といってよいと思う。

では開発者側はどうか。

クライアント企業やエンドユーザーが「スマートフォン」で「Webサイト」を閲覧するのであればHTML-CSS-JSというWebKit向け実装の一択で決まりだ。現在のWeb業界においては、スマートフォン向けWebサイトは絶対に制作しないという覚悟があれば別だが、そうでない限りはHTML、CSS、JSは習得しなければならないということになる。高度な技術力を武器にFlash一本で勝負できるという自信がないならば、飯の種としてのHTML5を早いとこ習得した方がいい。もっといれば、Flashに対して高い技術力を発揮できる技術者ならばHTML5もなんなく乗りこなしてしまうことだろうから、どう転んでもHTML5はみんなが使えて然るべき技術になる、くらいに考えるべきだ。

ではFlashの未来はゲームばっかりなのか、否、そう悲観することもない。

今一番のFlashのアドバンテージは、アプリを開発できるという点にあると思う。AIRはデビュー当初の印象がいまひとつぱっとしなかったせいでネガティブな評価をされる方が多いようだが、そういう方にもスマートフォンを前提にして改めて考えみてほしい。

まずアプリがWebアプリ(HTML5と考えよう)と比べて開発コスト、運用コスト、セキュリティ、パフォーマンス、使い勝手の面でどうか、そしてアプリの中でもC言語系、WebKit系、AIRなど異なる実装方法にがある中で開発コスト、運用コスト、パフォーマンスがどう違ってくるのか。

ばっさり途中を割愛するが、AIRによるアプリ開発がベターあるいはベストなチョイスとなる局面は少なくないと野村は考えている。

Webプロダクションの在り方としては、ある一定レベルまでのHTML5への注力を前提に、AIRによるアプリ開発の研究をするというのがいいかもしれない。

他にもFlex frameworkってどうなるんだろうとか考えたかったが、自分も勉強し直さなければついていけない部分が多いので、妄想でも語るのは無理だと断念した。

何かの考えるヒントになれば。

tags: PC