2012

2012-01-22 大嫌いな事務手続きが、なんと!

毎日が日曜日状態なのに、日記の更新頻度が低いままだ。どう考えても、Twitterのせいだな。というわけでなんてことはない日常をたまには更新しておく(システムが正常動作しているか確認する作業に近い)。

さて本題。今回は役所のお話。

特定の人物に対して恨みがあるわけではない、ただこれまでの体験から感情がどうしても「公務員をみると敵と思え」状態になってしまうのだからしょうがない。

そんな野村が会社員を辞めたので諸々の手続きをしに役所や窓口へと赴くわけだが、さすがにこの年ともなると人間が寛容になるのか、あるいは色んなところの感覚が鈍ってくるのか、今回はそれほど嫌な気分にはされられなかった。というかむしろ、最近の役所はどこも「役人はこれだからいかん!」的な市民の苦情に辟易したのか、むしろ過剰な面も見受けられるくらいサービスがいい。

どの窓口の前にも必ず案内の人が立っている。よろず相談係だ。役所ビギナー向けのチュートリアル・キャラ、ゲームでいうところの城の門番だ。この人に聞けばなんでも教えてくれる。

本来なら看板などの各種サインと付帯する文章によってカバーできているほうが効率的だが、非常に多岐に渡る手続き、複雑な用語をインフォグラフィックのみでカバーすることはムリだ、それくらいなら、担当を一人あてがうほうが「コスト安」になる、ということなのだろう。

人間がやったほうが早い作業は人間がやる。100万回に1回発生するイレギュラー処理のためにルーチンを組むよりも、100万回に1回の事象は人間に通知して処理を任せたほうが早いしバグも出づらい。

とはいえ、野村が行った事務手続きはどれも「まれによくある」ものなので、ご担当の方も皆さん慣れていらっしゃる。「ああ、あれね」的な反応、そしてスマイル、流暢な動き。こ、これがかつてあれほどバカにされてきた「お役所仕事」なのか。新成人に伝えてあげたい、「昔の役所っつったら、そりゃあもう酷かった」と。

さらに驚いたのは、国民年金の手続きの際の窓口での説明だ。担当の方がオフレコ的な大人ニュアンスで説明してくださったが、いやむしろ書いちゃうよ、市民として。国民年金は市区町村から国(年金機構)に管理権限が移行したのだが、市区町村が手続きを代行してくれる。つまり国(年金機構)のやることに対して市区町村の窓口担当の方が矢面に立たされる。その体制の中でよほど辛い目にあったのか、「本来は年金機構に相談してもらいたいところだが、困ったことがあったら最初は区の窓口に相談してみたほうが良いと思います」と。つまり、年金機構の対応が「役所仕事すぎて」悪いので、その苦情が市区町村にまで及んでいるのだろうと容易に想像できた。これに関しては、もう、ご愁傷様としか云いようがない。

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2012-01-05 長いお休みをいただきます

2011年の末日を以て、それまで3年間勤めていた会社を退職した。

これまで多くの方々に応援いただいたことに、そして自分は非常に恵まれていたことに感謝してもし足りない。本当にありがとうございました。

で、なんで辞めるのか、と。

自分では一所懸命走っていたつもりでも、いつの間にか周回遅れになっていたと分かったからだ。

Web業界、そしてインターネット業界、IT業界、言い方は色々あるがともかくその界隈の技術進歩は非常に早い。実力のあるプレーヤーたちは先頭を突っ走り、あるいは孤高になり、またあるいは全く新しい潮流を生み出したりしている。ひとりふたりじゃない、多くの方が多くの可能性を見出して、毎日のように何かを作り出している。そんな中で、中途半端にWebやアプリを作っていても話にならないし、一つの技術を横展開していくだけでは越えられない壁にひっかかるばかりだ。

スゴいプレーヤーの方々と自分を比べるなぞおこがましいと分かっちゃいるが、それぐらいの気概がないと平凡なプレーヤーとして業界に留まるのだって難しいんじゃなかろうか。なにせこの業界、プレーヤーの数が非常に多いのだ。毎年どんどん若いプレーヤーが参入してくるのに、業界自体も若いもんだから隠居して去っていく方の数はそれほどない。

年齢を考えれば、この遅れを取り戻すタイミングはもうそんなに残されていないと思ったのが、今このタイミングで退職する理由だ。

次の職場は自宅だ。しばらくは独りで、この周回遅れの状態を挽回すべくもがいてみることにした。

そんなわけで「長いお休み」と称して数ヶ月は商行為から離れようと思う。自宅(あるいはノマドとして都内のどこか)に籠もって、自分の作品といえるものをいくつか作ろうと思う。

それから後は、生きていくための幾ばくかのお金を稼ぐために、厚かましくもフリーランスとしてお仕事をいただこうかと考えている。もっと厚かましくも、ご縁があればいつかまたどこか組織に属させてもらうかも知れない。

とにかく先のことは分からない。なにせ周回遅れなので。少しでももがいた後に、何か見えてきたらそのとき考えることにしたい。

こんな困ったおっさんですが、今年もよろしくお願いします。

tags: 生活


2011

2011-12-09 これからのFlashについての雑感(2)

妄想全開の続き。

さてさて、HTML5だ。

AdobeはHTML5も積極的に推していく方針であることをしつこいくらいにアピールしている。実際にAdobeは自社ツール群を、Flash ProでさえもHTML5のオーサリングツールとして魅力的なものとしていくとのことだ。この方針修正は非常に納得がいく。プロ仕様の最強オーサリングツール群を有しているAdobeならHTML5対応は当然、むしろ使命といってよいと思う。

では開発者側はどうか。

クライアント企業やエンドユーザーが「スマートフォン」で「Webサイト」を閲覧するのであればHTML-CSS-JSというWebKit向け実装の一択で決まりだ。現在のWeb業界においては、スマートフォン向けWebサイトは絶対に制作しないという覚悟があれば別だが、そうでない限りはHTML、CSS、JSは習得しなければならないということになる。高度な技術力を武器にFlash一本で勝負できるという自信がないならば、飯の種としてのHTML5を早いとこ習得した方がいい。もっといれば、Flashに対して高い技術力を発揮できる技術者ならばHTML5もなんなく乗りこなしてしまうことだろうから、どう転んでもHTML5はみんなが使えて然るべき技術になる、くらいに考えるべきだ。

ではFlashの未来はゲームばっかりなのか、否、そう悲観することもない。

今一番のFlashのアドバンテージは、アプリを開発できるという点にあると思う。AIRはデビュー当初の印象がいまひとつぱっとしなかったせいでネガティブな評価をされる方が多いようだが、そういう方にもスマートフォンを前提にして改めて考えみてほしい。

まずアプリがWebアプリ(HTML5と考えよう)と比べて開発コスト、運用コスト、セキュリティ、パフォーマンス、使い勝手の面でどうか、そしてアプリの中でもC言語系、WebKit系、AIRなど異なる実装方法にがある中で開発コスト、運用コスト、パフォーマンスがどう違ってくるのか。

ばっさり途中を割愛するが、AIRによるアプリ開発がベターあるいはベストなチョイスとなる局面は少なくないと野村は考えている。

Webプロダクションの在り方としては、ある一定レベルまでのHTML5への注力を前提に、AIRによるアプリ開発の研究をするというのがいいかもしれない。

他にもFlex frameworkってどうなるんだろうとか考えたかったが、自分も勉強し直さなければついていけない部分が多いので、妄想でも語るのは無理だと断念した。

何かの考えるヒントになれば。

tags: PC


2011-12-08 これからのFlashについての雑感(1)

先日、Adobe主催のFLASH MEETUPというイベントが行われ、野村も参加してきた。これが、Flashの開発チームと200人強のFlash開発者たちの質疑応答が4時間にも渡って繰り広げられるという、なかなかにアツいイベントであった。

で、そこで話さていれた内容などをもとに、久々に妄想全開で私見を書いてみることにする。

まずは「モバイル環境のブラウザ向けFlash Playerはもう作らない」という件。そう、先月来、Flash業界はもちろんHTML界隈の方たちまでもがざわざわっとなった、あの件について。

「スマホだとWebじゃなくてアプリですよね」というAdobeの弁も理解できるが、今となって考えるとモバイルブラウザにプラグインを載せるという、アプリの機能をプラグインで建て増しするという発想自体が噛み合っていないな、と思う。なので、これは仕方の無いことだろう。

一方で、PCブラウザ向けのFlash Playerはまだまだ終わらないわけで。正直それもどうなのだろう、プラグインという文化はいつまで続くんだろうか。ブラウザはOSじゃないのだから、ある程度のところで限界はくるんじゃないかと思う。少なくともあと2年くらいはなんとかなってくれるとは思うが、次世代OSが登場してもまだプラグインの文化が残るとは断言できないんじゃなかろうか。

次に進化の方向性について。

現在のFlash Playerの強化方向は「Gaming & Advanced Video」だそうだ。Adobeは「それだけに特化するという意味ではない」とも云っているが、さりとてゲームとビデオ以外の特定分野のための特別な何かを用意している、というわけでもない。「ゲームとビデオみたいな高いパフォーマンスが求められる分野で戦えるレベルにするから、みんなゲーム以外のことにもその力を使ってね♪」と。だが、ゲームなどという分かりやすいメッセージを発信してしまっていることを考えると、ここはAdobeさんには「違う使い方もあるよ!」というメッセージも宣伝して欲しいところ。そのためには恐らく事例が必要だ。つまりニワトリが先か、タマゴが先か。うーむ、とにかく開発者たちよ、頑張ってくれ。はい、頑張ります。

新しい技術の話をすると、現行のFlash Player 11の目玉機能である Stage 3Dとか、AIR 3の目玉機能であるNative Extensionとか、さらには次期Flash PlayerからはAlchemy 2(C/C++で書かれたコードをFlash Player内で動かす技術)も搭載されるとか。どれもこれも、これまでのActionScript3.0の枠を超えちゃっている。市販の乗用車とレース仕様車くらい違う。

つまり、パフォーマンスは圧倒的に高くなるが、扱いづらさもこれまでの比ではない。

AS3.0を必死に覚えましたレベルのドライバーでは、ライブラリ等でレース仕様車に由来するなにがしかの恩恵は受けられても、残念ながらレース仕様車自体には乗れない(かくいう野村も、このレース仕様車を乗りこなせる自信は無い。頑張って乗るつもりだが、大ケガしたとしても誰も骨すら拾ってくれないだろう、……おっかない世界じゃよ……)。

当然、そんなスペックは求めていない、高速道路には乗らずに一般道を走るドライバーだってたくさんいることだろう。こちらはこちらでこれまで同様、価格競争のただ中で頑張っていただくしかない。今後は技術者も減ると思う(HTML5へ移行していく)が、案件も減る(同様にHTML5へ……)だろうし単価は下がることはあっても上がることはないからだ。

長くなりそうなので、一旦ここで休止。

tags: PC


2011-11-23 自炊はじめました

実は我が家には書斎はおろかPCデスクがない。独身時代からこたつをメイン作業スペースとして使ってきたからだ。

だがしかし、いい加減腰より上の高さのきちんとした作業スペースを確保しないと、大人としてどうかと思われる。

PCデスクを買おう。

そこで、自炊である。

なんつったって、PCデスクを置くためのスペースがないのだ。マンガも含め、我が家の本はすでに本棚には収まっていない。買ってきた本は基本的にもう床に積むしかないのだ。検索性は最悪。保存状況も悪化の一途をたどる。痛む、汚れる、読んだかどうかすら忘れる。最後のは本の管理とは関係がないが。

その点、電子化されてしまえば。PDFなら、タイトル順にきれいに並んでくれるし、これ以上痛まないし。

唯一、本をきれいに読み取るために裁断せねばならない点が心苦しい。だが、じゃあ今の保存状況はどうなのだ。きれいに裁断してあげたほうがいっそのこと……。

というわけで、いわゆる自炊派の人たち御用達のページスキャナ、ScanSnap S1500を購入した。さすがはページスキャナ、はやいはやーい。読むのにあんなに苦労した技術書たちが、あっという間にPDF化されていく。

ただ、出来上がりにはあまり満足していない。さすがに「スキャニングしましたよー」という質感はどうしようもないし、日本語OCRだっていくら性能が上がっているとはいえ100%なわけがない。特にプログラムの本は日本語と英語が入り交じるから酷い。肝心のプログラムの部分は空白含めて本来ならば一文字だって間違って欲しくないのに。それこそ、折角の電子化なのに。

電子書籍の流通に関しては未だ誰しもが暗中模索だが、技術的にはもう何年も前に確立されているんだから、もどかしいったらありゃしない。消費者視点でぶっちゃければ、単に意地悪されているだけにしか思えない。もう21世紀だぜ、おい。

……などと愚痴をいいながら、せっせと本を裁断する日々が続いている。ベストプラクティスじゃないと分かっているのに、裁断する。この無駄さ加減。あぁ、21世紀。

tags: PC