2020

2020-12-26 Bluetoothヘッドセットとの戦い

ふと、PCでオンライン会議をするのにちょうどいいマイクとヘッドホンが欲しくなって、こういう投資は惜しんではならないとおばあちゃんの知恵袋に書いてあるので、買った。

マイクはマランツのMPM2000UというUSB接続のコンデンサマイクにすることにした。これをできればアームスタンドに取り付けたかったが、生憎デスク周りの構造上アームを付けられる場所がなかったので、卓上スタンドで使っている。会議の度に手前に持ってきたり奥にしまったりするのが若干煩わしいが、この煩わしさがオンライン会議をやるぞ!という気持ちのスイッチにもなっている部分も若干ある。

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最初は有線のマイクではなく、無線のヘッドセットを導入して完全ハンズフリーな会議環境にしたいと思った。だが、それは諦めて有線のマイクを買うことにした。その経緯についてここにメモしておきたい。

無線のヘッドセットを使えば、会議中にふらふらとPCの前を離れてもちゃんと会議の音声は聞こえるしこちらの声も届く。なんと夢のような。そう思ってBluetoothのヘッドセットを探した。

最近のイヤホンはカナル型のものが全盛だ。オープンイヤー型は音が漏れるので非常に嫌がられる。だが、野村にとってはカナル型イヤホンは、装着した時の遺物感と「周りの音が聞こえづらくなる」ところがとても辛い。なので、SONYのSBH82Dを買った。特殊な形状のイヤホンなので、これを選んだということは相当に悩んで選んだなと察していただきたく。

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で、早速使ってみたところ、確かに無線のヘッドセットとして機能した。音はちゃんと聞こえるし、マイクの一は肩甲骨あたりに来ることになって話しやすい。だが、嬉々としてオンライン会議の本番に投入しようとすると、そのタイミングに限ってイヤホンのBluetoothが切断されるという現象が発生した。何度か試すうち、このBluetooth接続が切れてしまう現象はイヤホンとマイクを同時に使用すると発生することがわかった。PCの音楽を聴いたりYouTubeを見たりしているときには全然切断されないが、オンライン会議のようにマイク機能を併用するときに非常に切れやすくなるのだ。

出力にSBH82D、入力にUSB MICROPHONE(MPM2000U)を指定

で、まず上記の有線マイクを買ってみた。そして、イヤホンにSBH82D、マイクにMPM2000Uを指定してみると、予想通りイヤホンが切断される現象は起きなくなった。なんだよ、SBH82Dはヘッドセットとしては使えないのか?……もう少し実験してみよう。

MacBookProのBluetoothのハードウェアまたはドライバに問題があるのかも、と思い試しにAppleのAirPodsを買ってみた。試しに買うっていう金額じゃねーが。

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さすがはApple、接続トラブルもなくすんなりと音が出た。ではマイクはどうか。……繋がる!ちゃんと繋がる!……だが、どういうわけか、圧倒的に音質が悪くなる。なぜだろう、と思いネットで調べてみると、「コーデックが切り替わる」という記述を発見する。

これ、AirPodsだけではなくSBH82Dのほうでも再現できるのだが、Bluetoothデバイス1つでイヤホンとマイクを同時に使うと、SCOコーデックになることが原因であった。

イヤホンとマイクを使用するときはSCOコーデックになっている

調べてみると、これはBluetoothのHFP(Hands-Free Profile)という仕様に基づいていることがわかった(参考: https://news.mynavi.jp/article/osxhack-264/ )。その名前から、携帯電話のハンズフリー用ヘッドセットで使う想定の規格なのだと推測される。つまりMacはヘッドセットを使う時にBluetooth機器との接続するときにプロトコルはHFPを要求する。

一方、SBH82Dをイヤホンとして使っている時、Bluetoothオーディオ機器の標準的な接続プロトコルであるA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)でMacと接続している。それが、マイクを有効化するとA2DPからHFPに切り替わる。このことから、SBH82DはA2DPからHFPプロトコルを上手に切り替えれずに接続が切れる、またはそもそもHFPが苦手なのではないかと想像した。

Bluetoothの仕様は https://www.bluetooth.com/specifications/profiles-overview/ にある。英語を読み解く元気がないので斜め読みだが、このHFPにおける音声コーデック、SCOコーデック(内部的にはmodified version of the SBC codec)はモノラル/サンプルレート16kHzだと書いてある。モノラル!しかも16kHz!確かに携帯電話ハンズフリー級の音質で、そりゃいくらなんでも音が悪い。どれだけ便利だろうともHFPは使いたくない、無線ヘッドセットは諦めざるを得ない。

従って、イヤホンは無線、マイクは有線。これならイヤホンはSCOと比べて高音質なA2DPのままで、まあそこそこちゃんとしたマイクもあるので、そこそこ良いオンライン会議環境なのではないかと思う。

ところで、SBH82Dは音声コーデックAACが使えるのだが、これはiOSのみ対応とのこと。試してみるとやはりMacOSからはAACでは繋がらない。この間発表されたM1チップのMacならどうにかすると繋がるのだろうか、テストできる環境がないのでそれはわからない。

なので、せめて、A2DPの中でも最強セッティングで動作するようにチューニングはしておきたい。

具体的には、Apple Developerという公式の開発者サイトからBluetooth Explorerをダウンロードして設定をごにょるわけだが、上記のBluetooth仕様を読んで理解して……というのがとても大変なので、ググってみる。すると結論としてみんな「bitpool=53」にしていた、という事実だけはここに残しておく。bitpoolが53だとサンプルレート44.1KHzでビットレート328kb/s、51だとサンプルレート48kHzでビットレート345kb/sなので、48kHzで環境を揃えられるなら51の方が良いように思うんだが。

bitpoolを53にした場合

bitpoolを51にした場合

tags: PC


2020-12-02 レンタルサーバを使うのをやめた

2018年の日記では、この日記サイトは BitBucket → Wercher → GitHub Pages という流れで公開されていると書いた。

素敵な自動化をしたはずなのに、そのあとは6本しか日記を更新しておらず全然その恩恵を生かすことはできなかった。まあ、自動化という「手段を整えることが目的」だからね。買い物でも、お金を払う瞬間がもっともアガった、なんてことは良くあることで。で、月末と年末で支払い関係やデスクトップ周りの見直しをしていた勢いで、2006年からずっと惰性で使い続けていたさくらのレンタルサーバーを次回は契約更新しないことにした。不満があるわけでもないが、レンタルサーバを借りてWebとメールを管理する、というスタイルに時代遅れ感もあったので。

この日記サイトとは別に用意していたWebサイト(www.a3size.com)はNetlifyに置くことにした。無料で静的Webサイトをホスティングしてくれる。しかもGitHubと連携できるし、CIも回せるらしい。とりあえずはGitHubと連携させて、FTPアップロードなる古の儀式を廃止した。これでhttpdサーバが不要になったので、レンタルサーバはいつでも解約できる。

ドメインはGoogle Domainsに移管した。すでに独自ドメインでGmailを利用しているので、集約先としてちょうどよかった。今後何かサーバリソースが必要になったら、まずはGCP(Google Cloud Platform)を候補にしようかと思っている。

ついでなのでこの日記サイトも、上記で書いたような3社のサービスを連携させるではなく、GitHub → GitHub Actions → GitHub Pagesという風に、GitHubだけで完結するように変更した。ワークフローはこちらのサイトを参考にさせてもらった( https://knsh14.github.io/posts/how-to-automate-deploying-hugo/ )。

今回はとりあえず環境の変化だけのメモ書きだが、慣れない状況で全力でグーパンチ振り回していたら一年が終わろうとしていて、色々書き留めておかないとなぁ、と思っている。しわすー。

tags: インターネット a3size


2020-01-13 2019年の映画の話

去年の秋あたりから「期間が読めない」類の案件をいくつか参加させていただいた(今も)。面白い案件だし参加させていただける嬉しさがある一方で、スケジュールが組みづらく、他の案件をお断りすることになってしまうのは若干辛い。

そして、ゲームが積まれていく。……違う、ゲームの話じゃない。映画だ映画。1月になって第1話ラッシュで。……違う、TVアニメの話でもない。

というわけで、2019年分の映画はこちら:もう一度観たい映画2019

いつも鑑賞直後に星をつけているのだが、年の途中で自分の中での評価基準を変えた。それまで低め低めに星をつけていたが、このままだとどんな作品でも星5つにならないことに気づいたので、もっと気軽に星4つ以上をつけることにした。なので、年間通してみると「鑑賞直後の評価」にはばらつきが出てしまったのはご勘弁を。

いくつかの作品についてコメントすると。

「アベンジャーズ/エンドゲーム」はもう一度観たいが、一体どこから遡って観るんだろうか。「アイアンマン」からなのかな。シリーズを畳むといえば「スターウォーズ」もあるのだが(「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」は年明けに観たので、2020年分にカウント)、先に畳み方を観てしまったからか「アベンジャーズ(MCU)」のほうが好きな終わり方かな。

「ジョーカー」は映画全体がある種の胡散臭さをまとっていて、雰囲気だけでご飯が何杯か食べられそうで素敵。ジョーカーは「かわいそう」であると同時に「状況を変える元気がない」人で、一昔前ならばこの人は努力が足りないから状況を打破できないんだ、と云われたことだろう。この負のスパイラルが社会の問題として認知されている今だからこそ、心に響くのではないか。もともとのジョーカーというキャラクターにそういう背景はなかっただろうから、ある意味でこれは壮大な二次創作なんだろうなぁ。ちなみにハーレイ・クィーン関連作品は未見。劇場でスーパーマン鑑賞中に壮大に寝てしまって、そのせいでDC関連作品(DCEU)になんとなく負い目を感じてしまっているのだ。どうしようかなぁ……。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」は人にオススメできるタランティーノ作品という点で良かった。映画のスタイル(作風)と話そのものの相性が良くて、もしもこの企画が先にあって監督誰にするよ?という会議があったとしても真っ先にタランティーノの名前が挙がっただろう、と思う。あと、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットがてぇてぇ。ディカプリオがダメな人間演じると名作。

「ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~」をもう一度観たくなるのは何故なのだろうか。ホイットニーが活躍していた頃をギリギリ知っている世代として、どうしても思い入れてしまう。

「運び屋」というコミカルな作品をみんな観てくれ。予告編からは想像できないだろうが、これは笑えて、泣けるダメ人間物語なんだ。想像なんだが、クリント・イーストウッドはじいさんが若者にいいこと言うふりして説教するのが本質的には嫌いなんじゃなかろうか。出会った若者たちに対して割とフラットな感情でぶつかっているように思う。もちろん経験から来る言葉の重みみたいなものはあるのだが、説教とはちょっと違って、単に「オレはこう思うぜ」という世間話をしているだけなんじゃないかな。同じテーマを日本で映画化したら、じいさんが仙人か宗教関係者みたいな感じになっちゃうかも。

観ていない作品について軽く触れると、「ジョン・ウィック:パラベラム」「ゾンビランド:ダブルタップ」はタイミングが合わなかった。

「アイリッシュマン」もタイミングが合わなかった上に、これ3時間超えなんだよね。Netflixはまだ契約していない。今の生活状態で契約すると、もう睡眠時間を0にしても足りなそうなので無理。気になるが、おそらく観ないままになりそう。人生損した気分。

「天気の子」はTV放映待機。新海誠作品なのにどうしても、どうしても心が動かなかったんだ……。作品を観る前の環境ノイズが多すぎて、疲れちゃったんだ。 では、今年も頑張りましょう。

tags: マンガ・アニメ


2019

2019-07-31 ストレージを空けたいんだ

その昔はさぁ、ハードディスクってものがあるらしいよ、とかさぁ。遂にハードディスクが1GBの領域に到達したらしいよ、とかさぁ。

などというインターネット老人会、そもそもインターネットがまだ研究者のものだった頃の話はさておいて。

メインマシンのストレージをどこまで大きくするのか問題である。

減っていく一方の空き容量に対して、青天井に増やしていけば解決なのかというと、これがそうでもない。ストレージがクラッシュしたとき、またはマシンがクラッシュしたときにどうリカバリするのか。バックアップを使って代替機を立ち上げようと思っても、その代替機のストレージが小さいと欲しいデータの容量には足りていたとしてもバックアップ自体が復元できない。だからマシンを買い替える際にストレージを大きくするのには抵抗がある。

というわけでこの1〜2ヶ月くらいずっとストレージを空ける作戦を練っている。断捨離やらこんまり的なものにあまり興味はないが、ストレージを空けるには基本ひとつの手段しかない。すなわち「不要なものを捨てる」。

しかし、不要なものを決められないからこそどんどんストレージが圧迫されていくのだ。まずは不要なものを不要であると認めるところから始めなければならない。

試しに入れてみた程度のアプリは潔く捨てる。ドライバの類ならともかく、大した動機もなくインストールしたアプリは、どうせ次に立ち上げる時にはバージョンアップしていて最新版をダウンロードしなおす羽目になる。ならば使う時にまたダウンロードすればいい。例えば半年使わなかったらもうそのバージョンのアプリは要らないんじゃなかろうか。1年ならまず間違く。確定申告の電子申告作業でさえ、毎年必ず最新版のインストール作業から始まっているではないか。いや、確定申告関連のアプリこそ設定がめんどくさいのでアンインストールしたくないのだが。ともかく確定申告よりも起動頻度が低いアプリは不要である。

「入手できなくなったときのために取っておいたアプリ」というのも、数年経って冷静に見回すともっと便利なアプリが出ていたり、そもそもそのアプリで行なっていた作業自体が要らないということも多い。ファイラとかアーカイバとか、なんであんなにたくさん出回っていたのだろう。……いかん、そんなことを考えるとインターネット老人会からお誘いがきてしまう。

Xcodeが溜め込んでいる古いiOS関連のファイルやバックアップなども捨てた。必要になる場面がもしも出てきたら……、と思って残してみたが一向に出番はなかった。また最近の傾向として「サポートされていないバージョンのOSについては対応しない」という原則がクライアントと合意できることが非常に増えたように思う。野村がそもそもアプリ開発をメインの仕事にしていないのと、クライアントの特性によるところも大きいとは思うが、それが時代の潮流であるようにも感じられる。同様にAndroidも、古いOSに関連するファイルを常に持っている必要はないので削除した。

ドキュメントや作業ファイルなどのデータの要・不要はどう判断するか。

まず「終わった仕事」のデータはセキュリティの観点からストレージにホットスタンバイさせておくべきではない(もちろん破棄すべきデータは破棄した上での話)。事故が起こっては困るので、なるべく早くストレージから引き上げる。「終わったけれどもまだ参照したい仕事」や長期にわたっている仕事は、まず契約単位など時系列で分類して、契約が終わったものは一旦データを引き上げてしまった方が掃除がしやすい。契約終了後にも残しておく必要があるデータ、すなわち現在の契約で使うデータをまた現在の作業フォルダに入れ直す。このように、過去のデータは必要な時に簡単にストレージに入れ直せるようにしておければ良いのではないかと考えている。問題はデータを引き上げる先だ。

データのバックアップはまずDVD-Rメディアに焼いている。どうやらこの手のメディアの耐用年数は10年程度だと思っていた方がよいらしい。10年は短いようにも感じるがこれでもハードディスクやSSD、USBメモリよりは長期保存に適しているのだから仕方ない。で、終わったけれどもまだ参照したいようなデータがDVD-Rメディアだけに入っていると、外出先などですぐに参照できなくて困ることがある。この不安から、ついついストレージに不要なデータをたくさん残しっぱなしにしてしまう。

アプリと同じように、データは必要なときになったらダウンロードすればいいのではないか。つまり、オンラインストレージを使えば良いのではないか。

データをオンラインストレージにおくにはセキュリティの不安がある。そもそも契約上オンラインストレージが利用できない案件もある。とはいえ、例えば「念のため取っておいているデータ」を外付けストレージに入れて持ち歩いたら、今度はそのストレージの故障や紛失が怖い。そう考えると下手なモバイルストレージよりも適正に運用できているオンラインストレージのほうが安全じゃないだろうか。

そんあわけで、今更ながらG Suiteの契約をすることにした。これまで無料のGoogleドライブは使っていたが、無料サービスは有料サービスに比べて、サービス運営側の匙加減でデータを消されてしまう(アカウントを凍結されてしまう)可能性があるし、そもそも15GBの容量ではデータのバックアップ先として足りない。そこで、G Suiteだ。

証明書やパスワード、ログのようなファイルは例外として、移動できそうなファイルはオンラインストレージに退避させることができるのではないか、と考えてぼちぼちファイルを移動させている。手始めにプライベートな実験ファイルなどから。それでも結構な量のデータがストレージに入ったままになっていてびっくりした。2000年のファイルって、何に使うんだよ。このインターネット老人会め。

そんなこんなで何もしないのに比べて40〜50GB程度は空き容量が増えた。ほかにもシステム関連のごみファイルが、何回もOSをアップデートしたりマシンを引っ越したりしているせいで大量にたまっているような気がするが、これを消すにはOSのクリーンインストールがひつようということで、流石にそれはめんどくさい。ひとまずジリ貧な状態乗り切ったからヨシ。

tags: PC インターネット


2019-07-05 ハードウェアとサブスクリプション

梅雨が梅雨らしいジメジメ具合で、たまに外に出ようと思うと雨が降っている、とさえ思えてしまう。ちょっと大きめの荷物を運びたいのに、運べない。

ちなみに荷物とは「Oculus Rift」と書いてある大きな箱2つのことで、つまりOculus Rift Sを買ったことで、初代のOculus Riftのほうはこのまま置いておいても仕舞っておいても場所を取って邪魔になるので、人に譲ることにしたのだ。

ハードウェアが場所を取ってしまうのは仕方がない。所有権の移動自体は手続きの問題だが、このハードウェアを渡すには、この物質を運ぶしかない。

いかんなぁ。このままでは家の中がモノで埋まってしまう。空間を確保せねば。圧縮せねば。

で、やはり一番圧縮しやすいのは「情報」だ。まずは書籍だ。とくに雑誌は、定期的に本屋から我が家に移動し、定期的に廃品回収に回される。中に書かれている情報は変化しないのに、紙だけが移動している。

そこでサブスクリプションである。野村が最近読んでいる雑誌は2冊だった。ちょっとした米袋のような質量の月刊アフタヌーンについては、 コミックDAYS を契約することで我が家に運ぶ必要が無くなってとても嬉しかった。もう一冊、ヤングキングアワーズを購読していたのだが、これはそもそも売っている書店が少ないのに加えて電子版もなかなか見当たらない。唯一、発売日から10日遅れて マガジン WALKER で読めることを知ったので、これも先月より契約することにした。

どちらのサブスクリプションも、実は月額がそれぞれ目的の雑誌一冊分の代金に近い。つまり、金額だけを見ればすでにお得。マガジンWALKERはアップ日が遅いし、他に読みたい雑誌がないし、インターフェースも悪いのだが、若干金額がお得なので我慢できそうだ。コミックDAYSのほうは発売日=アップ日(しかも午前0時)だし、うっかり他誌もファンになってしまったし、なによりあの凶器のような質量を持ち上げずに読めるので十分にお得だ。

雑誌が電子になることで、物理的な紙の移動がなくなり、もろもろ単純に楽チンになった。発売日に天気やカバンの大きさを気にして外出する必要が無くなった。読んだ後に雑誌を積んでおく場所を少し空けることができた(まだ嫁サマが読んでいる女性向けマンガ雑誌がデジタルに移行していない)。そして、読んだ紙を捨てる(廃品回収に出す)という環境に対してやや後ろめたい行為をしなくてよくなった。捨てるためにビニール紐で縛ったりするのも面倒な上に「この紐はなんのために?」とか考えだすと色々とモヤモヤしてしまうものだが、それが無くなった。紙には紙の良さがあるし読みやすさもあると理解しているつもりだが、それを上回る心の楽さを感じている。

本当は単行本や書籍もなるべく電子で買いたいのだが、それでも「これは紙で持っておきたい」と思う書籍もままあって、まだまだ書店という業態には潰れないでいてほしいなぁと願っている。もっともっと店舗数は少なくなってしまうんだろうが。

さて、この他にも音楽などのサブスクリプションの話やら、そこからさらにキャッシュレスの話を書こうかと思ったんだが、今日はなんだか「7payの話」でもちきりなので、もうお腹いっぱい。

tags: インターネット マンガ・アニメ 生活