2011

2011-04-26 今月観た映画(1)

毎月恒例というか、読み返すとこの日記の大半がこの話題になってしまっているという、今月レンタルした映画の話……。

ジェシー・アイゼンバーグ主演「ゾンビランド」。オシャレなオープニング、ゾンビ映画の王道設定をモチーフにしたジョークは期待通りの痛快さ。だがなぁ、後半一気にダるい展開になるんだよなぁ。多分、この映画は企画とオープニングでやりたいことが全部終わっちゃったので、オチが要らなかったんだよ。あと、とりわけゾンビ描写が優れているということもないので、ゾンビ好きには物足りないと思う。ちなみに野村はホラー映画は大嫌いなのでこの程度でお腹いっぱい。

「ヤギと男と男と壁と」。てっきりクールなお笑い映画だと思って(多分そういう路線を目指している)、ちょっとした……を通り越して「ちょっと」しすぎているジョークにもひいきめに目を細めてみていたのだが。……最終的に何も心に響かないという有様。

トム・クルーズ、キャメロン・ディアス共演「ナイト&デイ」。これ巷では評価がはっきり分かれているみたいだが、野村は好きですよ、これ。トム・クルーズがイケメン気取りであればあるほどおバカだし、キャメロン・ディアスはどうみてもお間抜け顔だし。ギャグが古いとか、演技が古いとか言われているみたいだが、そもそもプロット自体が古い!だから安心して観ていられる!こういう映画はさっさとTVで流して欲しいね。

韓国映画の「TSUNAMI-ツナミ-」。ここで宅配レンタルの仕組みを紹介することで言い訳をさせてもらいたいのだが、野村は常に20本以上の映画を予約リストに入れている。で、毎月届くのはそのうちの8本。この映画を予約リストに入れたのがいつかは忘れたが、あの震災が起こる前だったのは間違いないのです。むしろこんなタイミングで届くと思っていなかった。気が重くなりながら鑑賞。ところが、この映画「津波が来る、来る」と科学者が警鐘を鳴らしながらも実際に津波が襲ってくるシーンはクライマックスになだれ込む後半30分。それまではずっと登場人物たちの日常や事件を追いかけていくというプロットで、これがちょっと文化的な背景とかが判らない上に演技がベタすぎてついていけない。うーん、これ面白いかなぁ。あと、他意無く率直に書かせてもらうと、残念だが映画がどんなに頑張って津波を表現してくれていても、現実のほうが残酷だった。

我々は時としてフィクションに現実を超えたインパクトを求める。係る自体に於いて、それは不謹慎な印象を与える行為である。だが、本来は「現実のほうがマシ」と自分に言い聞かせるためのフィクションでもある。だから、お願いだから現実はフィクションを超えないで欲しい。

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2011-04-23 Minecraftが面白すぎる件

最近、めっさハマってしまっているゲームがある。Javaで書かれてありPC(Win、Mac、Linux)向けに配布されている同人ゲーム「Minecraft」だ。

どれくらい面白いゲームなのかは動画サイトなどでプレイ動画をみてもらえばすぐに理解してもらえると思うが、簡単にいえば箱庭ゲーム。独特のアルゴリズムに基づいて自動生成される膨大な広さ(地球8個分に相当)のフィールドでサバイバル生活を行うゲームだ。

このゲームには特に目的らしい目的がない。そこがいい。自分で好きな目標を決めて行動をするのがこのゲームの流儀だ。ひたすら地下を掘り進んだり、洞窟探検をしたり、まだ観ぬ不思議な風景を探しに旅に出たり、不思議な巨大建造物や特殊ギミックを開発したり。

プレイヤーに攻撃を仕掛けてくるモンスターも登場するが、どれもこれも独特のドット絵風のポリゴンで描かれていて、まじまじと見るとユーモラスだ。だが、夜中に突然モンスターに出くわすと、よほどリアルなモンスターが出てくるゲームよりもおっかない。つまり、ゲームのルールがしっかりしているから面白いのだ。

現在はβ版で割引価格14.95ユーロ(Paypal経由で購入可能)。安いねぇ、思わず買っちゃうねぇ。あるニュースサイトの資産に依ると、このゲームを作ったNotchさんは12億円相当を稼ぎ出した計算になるという。バージョンアップも頻繁に行われており、先日のバージョンアップから天候の機能が追加されて、雨が降るようになった。これがまた、かっこいい……。というわけで、野村はただ今Minecraftに大ハマリなのだ。

tags: PC


2011-04-19 日記の設定を微調整

iPhone用(というか横が480pxのデバイス用)のスタイルをCSSに書き加えたり、FeedBurnerを試験的に導入してみたりと、ちょこちょこいじってみる。

CSSは、いつかはイマドキの正しいXHTMLスタイルに根本から書き直したいんだが、tDiaryが自動的に吐き出しているとの兼ね合いとか良く分からん。

tags: a3size


2011-03-27 今月観た映画……の補稿

先日書いた映画鑑賞日記で書き足りなかったこととか、ちょっとだけ。

まず「ラースと、その彼女」がどんだけ野村のツボにハマったのかを書き足しておきたい。この映画ではラースは人との「接触」が苦手だったり、殊あるごとに(善意とはいえ)生活に干渉してくる兄嫁が苦手だったりしている。これだよ、これ!まさに野村は自分自身を観ているようで猛烈にラースに共感できた(その後のラブドール買ってくるところは全く共感できないが)。ラースは人間嫌いではない、ただ一般の人が考えるスキンシップが苦手なんだ。これをフィクションだと思わないで欲しい。冒頭の、兄嫁が朝食にしつこく誘うシーンとか「オレがラースなら絶対行かねぇ!」って思ったもんね。

で、そんな引きこもり体質の暴露話は置いておいて。

今年のアカデミーの長編アニメ部門で「トイストーリー3」と争っていた「イリュージョニスト」が封切りされたので観てきた。台詞が少なく、また引きの絵が多くて登場人物の顔や表情などが大写しになることがない、いってしまえば典型的な日本のアニメの逆を行く演出。それでいて登場人物の心理は明らかに読み取れるし、背景の町並みや部屋の様子が細かく描かれていて、止め絵でも美しい、動いても更に美しい。そして手書き風にみせているが3DCGの技術などが随所で使用されているなど、技術力も際立っている。これはアニメファンなら観るべき。

tags: マンガ・アニメ


2011-03-24 今月観た映画

今月観た映画の話、はじまりはじまりぃ。

久々の新作「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」。これを映画というかどうかは議論の余地がある。TVでいいじゃん。で、内容はいつもどおりのTRICKなのでファンなら普通に楽しめますな。

ジャッキー・チェン主演「ダブル・ミッション」。子供向けのハロウィン映画だと知らずに観てしまったので、あまりのスケールの小ささに最初戸惑った。こうしてみるとジャッキー・チェンもお爺ちゃんだよなぁ。そろそろ限界じゃないのかなぁ。無難には笑えるけれども、以前のジャッキー・チェンを知っている世代にはキツいかも。

原作(ゲーム)を知らない一般の方々を置いてけぼりにするアニメ「劇場版Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」。流石に予備知識が無い人が観るわけが無い、という前提で作られたオタク向け映画。ストーリーはあっさりなぞるだけ、あとはひたすらカッコいい戦闘シーンで繋ぐという潔さ。初見を許さない固有結界。

ブルース・ウィリス主演「コップ・アウト」。アホ警官もの。この内容なら、もっと若手または無名な配役のコンビを主演に据えたほうが良かったんじゃないか。はっちゃけ具合が弱い。ラストの後の「one more thing」な下りは必要だったのか?ひょっとして人気の高いコメディアンなのかな、だとしたら不勉強ですみません。

ジュード・ロウ主演「レポゼッション・メン」。原題が「レポ・メン」。原題のほうが明らかに発音しやすい。内臓ぐりぐり描写の多い映画。そういう狂気的な表現に対して、SF的な風景や小道具が弱いと思う。特にクライマックス。せっかくのシチュエーションで、観客をゾッとさせる未来感が弱まっちゃった。残念。

「やさしい嘘と贈り物」。おじいちゃんが恋をするハートフルなコメディ。予告編など多分にネタバレが散見される映画だし捻りは無いが、むしろオチを知っていて観るとゾクゾクする。泣ける。主人公の気持ちにも周囲の人の気持ちにもなれる良い映画だと思う。

西原理恵子原作、菅野美穂主演「パーマネント野ばら」。原作を読んだことがあって、これは逆にラストを知っているとちょっと冷めると思う。思っていたよりはキレイにまとまった印象。そもそも山や谷の少ないストーリーなのでむしろ良くまとめたなぁと思う。TVでは流しづらい設定なのであまり人の目には触れない作品だろう。

「ラースと、その彼女」。人形(というかラブドール)に恋をした男の物語。シチュエーションで引っ張る感じのコメディと思っていたら、そうではないテーマがすごく明確に提示される。シチュエーションは笑えるのに、登場人物たちは観客に様々な問いを投げ掛けてくる。そしてラスト近くの神父の演説がグッとくる。パッケージ写真で主人公の傍に居る人形の造形に(特に日本にはもっとリアルな人形もあるだけに)不安になったのだが、観終わると成る程、敢えて選ばれたビジュアルだなと思った(もちろん、アメリカではこのリアルさが限界という可能性もあるが)。好きな映画。

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