2005

Webデザイン論が必要なのか

とあるWeb開発者の集う会議に参加する。ユーザーインターフェースについて議論する会であった。

この会議が、どうにも煮え切らない。会議中ずっと、なぜ議論が煮え切らないのか考えていたが、ふと「ここにいるメンバーはデザイナーではない」ということに気づいた。中には数名Webデザイナーの肩書きを持つ方もいらっしゃったのだが、議論の中心と議論の方向は「Web制作者」をターゲットに据えていることが分かり、これが違和感となって、今ひとつ議論に乗り切れなかったのだと気づいた。「Web制作者」というニュアンスには、企画、設計、デザイン、コーディングなどの様々な業務を含んでいるわけだ。

デザインという行為が持つ「デザイン論」というものについての理解が薄いと、必然的にユーザーインターフェースへの理解は進まないのではないだろうか。いや、デザインに限らずおよそものづくりという行為には「ものづくり論」があるわけで、それを無視して制作者同士の会話は成り立たないのではないだろうか。よく初心者向けのHowTo本で、デザインはかくあるべし!といったトーンで特定の価値観を押し付ける「デザイン本」がある。件の会議に参加している方の中にそのような浅はかな方はいないと思うが、もしもそんな単純なレベルでのHowToを欲しがっているような動きしかWeb制作業界にないのだとすれば、そんな業界は腐っているとしかいえない。

もっと真剣に「Webデザイン論」を議論すべきだ。そのためにもっと勉強しなければ、と強く思った。


地震に叩き起こされる

眠りが深いことが自慢だった野村なのだが、さすがに今朝の地震は飛び起きた。何せ築30年なのでどうなることやらちょっと心配したが、何も起きなかったのでまたすぐに眠った。交通機関に影響があったようだが、これも気にするほどのものではないようだ。さて、今日は社外の会議に直行せねばな。

開発に突入

企画やら設計やら、方針変更やらトラブルやらディスコミュニケーションやら、何やら問題が多かったプロジェクトもそろそろ実際にコード(プログラム)を書き始めないと間に合わなくなってきた。というわけで、今日は仕様が固まった部分について一日プログラマになりきってプログラムを書いた(なりきって……というのは御幣があるな。本職がプログラマなのに)。

手を動かすのが一番楽チンなのだ。だが、世間はそれを許してはくれない。うじうじダラダラ、企画屋がしっかりしないから、未だに仕様を煮詰められない部分が沢山ある。時間だけが過ぎていく。あぁ、明日は何か作れるようになっているといいな。


日曜日の秋葉原

無性に中古CDやら中古DVDを漁りたくなり、秋葉原に行くことにした。

最近の秋葉原は日曜日になるとあちこちで路上ライブが行われている。ここ数ヶ月のうちに一気に流行りだしたような気がする。以前、歩行者天国のど真ん中でアイドルらしき女性をカメラ小僧が取り囲むという異様な光景を目にしたが、日曜に見た光景は微妙に古いアニソン風味の歌を歌う女性と、それを囲んで盛り上がる観客。しかも歌っている女性の脇では別の女性が、歌に合わせて楽しそうに踊っていた。野村にはその脇の女性が出番待ちをしているようにしか見えなかった、……カラオケ大会?

エアコン交換

築30年以上経つはずなのに中身(と外壁)がリフォームされたばかりという不思議な物件。内覧して、そのピカピカさ加減がツボにはまってしまい速攻で契約した野村であるが、コンロも湯沸かし器も新品なのに唯一エアコンだけが中古だったのは少し気になっていた。

そのエアコンは昨年末からルーパーが動かなくなったり、今年に入ると電源が入らなくなったり(温度ヒューズが飛んでいた)して大分不調に陥った。遂には隣に住んでいる大家さんから「室外機の音がおかしい、うるさい」と指摘されるに至る。実は野村は北国出身なので、エアコンの室外機の正しい音というのがいまいちピンと来なかったのだが、大家さんがそういうのなら間違いないだろう、と納得した。

実は、大家さんは電気屋さんなのだ。

そして先週末、我が家のエアコンは交換された。大家さんが朝から来てくれて作業してくれた。目の前で新品のエアコンの封が開いて、みるみる取り付けられていく様子はとても気分が良かった。また試運転してみると心なしか室外機の音も静かに感じる。ピカピカの新人のエアコンは胸を張り堂々として「暖まるぞ!」と云っているように見えてしまうから不思議なものだ(これが夏ならば「冷えるぞ!」なのだろう)。なんと快適な家になったものか。この物件、やはり当たりとしかいいようがない。

……ところで、最初についていた明らかに中古のエアコン、ひょっとして大家さん、どっかから見つけてきましたね?


冷蔵庫の中身

先々週、先週とまともに家で食事を作ることが出来なかった。久々に冷蔵庫を開けてみるが、買った覚えのない食材や買ったことを忘れた食材や、いつもなら在庫しているはずの食材がない。これは困った。

一人暮らしの冷蔵庫の中身については、色んな人が色んなポリシーを持っているようだ。野村は、野村的基本食材(にんじん、キャベツ、たまねぎ)が常に在庫されているようにしている。

昨日はにんじんが無かった。ただそれだけのことなのだが、どことなくさびしい気持ちになる夕飯であった。


「DEATH NOTE(5)」の読書感想文

ジャンプってやっぱり対象年齢低いんだなぁ、と痛感されられた。何ですか、巨大ビルヂングって。敵に見つかって、とっさにパーティーに誘うって何ですか、もー。早く主人公ががんがん人を殺す話に戻って欲しいものだ。本誌の連載ではとっく違う話に入っているらしいので、5巻で始まったこの変てこなエピソードは早いとこ読み捨てたい。

婦女子の晩餐に呼ばれる

土曜日、婦女子の晩餐に誘われた。といっても、彼女サマとその御学友二名様との夕飯であった。更には彼女サマの御学友と云っても、皆様人生経験がおよそ両手分ほど違う方々でして、なんというか。

だが、恐縮するようなことはほとんど無く、おいしいお鍋を頂き、銀英伝のビデオの話やバカボンの単行本の話、キャッチセールスにビタミンEを売りつけられた話などで盛り上がった。

この日、覚えたこと。女性物下着売り場はカップル禁止。車をぶつけてしまったら「私わかんなーい」を連呼しろ。こたつで靴下脱ぐな。