2012

自転車、買ったんですよ

TSG268を畳んだところ

4月19日の日記で自転車についてウダウダ悩んでいたわけだが、結局のところ、ちょっと前に自転車買ったんですよ。

ブリジストンのトランジット(TSG268)という車種で、写真を見て頂けるとお分かりの通り、折りたたみ自転車なのだ。しかも26インチなのだ。しかもカタログスペックで本体重量12.5kgなのだ。軽い、デカイ、走りやすい!

自転車好きな人って、屋外で背景にも気を使って、しかもちゃんと折りたたみを開いた状態で写真を撮ると思うのだが、この写真は我が家の玄関先に鎮座している様子を生々しく撮っている(=手抜きである)。普通の自転車が1/2になって玄関先に置かれていると思ってもらいたい。ちなみに玄関先に置くことにしたのは嫁サマとの協議の結果で、もう自転車が雨ざらしで錆びていくのは嫌だ、という結論に至ったからである。

自転車好きな人って、ということでもう一つ。この自転車、結構キワモノとして有名らしい。標準仕様だとママチャリの豪華版なのだが、色々パーツを交換してもっとロード(っていうんですか?よく知らない)っぽくする人が多いようだ。自転車初心者の野村としては、そこまでイキナリ大人の階段を登りたくはない。とはいえ、標準仕様のグリップはベトベトしそうなのぺっとしたゴムだったので交換したのと、サドルがちょっとマイヒップにハードなフィーリングだったので緊急措置としてゲル入りのサドルカバーをつけた。

自転車屋さんをいくつか廻ってみたのだが、自転車屋さんはガチな感じが怖くて入りづらいねぇ。フレームががーっと並んでいる様子など自転車が好きな人なら垂涎ものなのだろうが、「ビギナーお断り」という看板にしかみえないもんなぁ。かといって通販サイトでみても全然イメージが掴めないし。

で、この自転車で色んなところへ繰り出したいわけだが、8月は……暑かった。熱中症に注意!とか云われている中で自転車に乗るなんて自殺行為だと思い、結局そんなに自転車使わないように過ごしてしまった。ようやく人道的な暑さにまで温度が下がってきたようなので、これから頑張りますよ。自転車ダイエット。

ところで。前の日記で書いたもやもやは払拭されず、いやむしろ自転車乗り出すと更に増している。ホイホイと気軽に路上に自転車を放置しているのをみると辛くなるし、チリンチリンとベルを鳴らしながら人混みをかき分ける自転車に「なぜ歩行者が避けねばならないのだ」という怒りは強くなっていく一方だ。自転車ってそんなに偉い乗り物?


(アラフォーだけど)バンドやろうぜ

何故か、今度バンドで演奏やることになった。

心の中では永遠にミュージシャン魂を失わないぜ!と日々シャウトしていたロックンローラーの野村ではあったが、「キーボード演ってくれ」と頼まれたときに「あ、すいません僕プログラマなんですけど」という言い訳が最初に浮かんでしまったのは悲しい事実だ。

プログラマがキーボディスト。キーボードなだけに。あら上手いこと言うわね、アナタ。いやそんなことはどうでもいい。

そんなこんなで昔の職場の同僚とアフターファイブ的なバンドを結成(というか5人集まりましたというレベル)したのだが、みんな仕事が忙しいのでどうなることやら。

10月の頭にライブをやるので、それまではこの話題には触れないでおこう。


7月に観た映画の話

サム・ワーシントン主演「崖っぷちの男」を何故か観てしまった。「フォーン・ブース」のように一つのシチュエーションで起こる様々な出来事を中心に進んでいく話かと思いきや、いやもうタイトル詐欺とは。それ自体がネタバレなので詳細は避けるが、気軽な感じで観られるし痛快=おバカな映画なのであった。

細田守監督「おおかみこどもの雨と雪」。いやー、沖浦監督「ももへの手紙」を観たときにアニメ好きなら観なきゃダメだ的なことを思ったが、こっちもだわ。いや、こっちかもだわ。作画というか、表現のレベルが素晴らしい。CMでも使われている雪原を疾走するシーンなどはため息が出るし、人物の仕草も細かくて魅せてくれる。

ストーリーについては批判的な意見も多く、その主張も理解できないでもない。ただ、これが「子育ての話」と談ずるのは無理筋だと思う。そんな表層部分が「一番描きたかったこと」とは思えない。同様に「半獣半人の物語」というのも表層にすぎない。そういうのが気になる人は、いっそ全部がメタファーだと思いながら観ると良いと思う。そうすると演出のディテールに非常に手間暇かかっている良心的な映画にみえてくるんじゃないかと思う。個人的には「サマーウォーズ」よりも断然こっちのほうが好きな映画。

クリストファー・ノーラン監督「ダークナイト ライジング」。三部作の完結編ということでまさかの「ビギンズ」からアレやらコレやらがつながってくる。もう忘れたよ「ビギンズ」なんて……、先に観返しておけば良かったと激しく後悔。164分の中に非常に圧縮された感のある展開は、正直なところ食傷気味、もしくは消化不良。観ている途中で、あぁもう終わらせたいんだろうなー、とノーラン監督の心情を想像しちゃうくらい。そして「ダークナイト」が傑作であったことを再確認するに至る。

とはいえ、面白かったのは間違いなく、その意味では大満足。個人的には悪人、警官、市民、バットマンのそれぞれの正義について選択を強いられるという三部作を通してのテーマは今回もがっつり盛り込まれていて、ダークナイト論なんぞをかましたことのある青臭い人たち(褒め言葉)は当然観なきゃいかんでしょうし、現在のハリウッド映画の最高品質を観られるという点でももちろんおすすめ。

で、レンタルで観たのがデヴィド・フィンチャー監督「ドラゴン・タトゥーの女」。そういえば「ミレニアム」三部作のほうをどう書いていたっけな、と思って日記を読み返してみたが、「おっさんに華が無いがリスベットがカッコイイからそれで良し」的な感じだった。で、フィンチャー版もやっぱりリスベットがカッコイイ。欲をいえばツンデレのデレの比率が高すぎる。ツンデレは、ツンのほうが多くないとダメなのよ。もしかするとツンデレという設定じゃ無いかも知れないので、そのときは申し訳ありません。

加えておっさんがダニエル・クレイグになってしまって、こちらも多少カッコよくなってしまった(ちょっと残念な口調で)。ただ、ダニエル・クレイグにしてはダサいおっさんを演じてくれている。というか、もしかするとダサいおっさんという設定じゃ無いかも知れないので、そのときは申し訳ありません。

それはともかくフィンチャー版のほうがやっぱりスタイリッシュで観やすい映画に仕上がっているので、このリメイクは成功だったと思う。全体的に静かな進行で、北国の寒い風景と相まって体が固まっちゃう感じ。この空気感が好き。

どうやら三部作を全部作るらしいので、次の二部を観て多くの方がガッカリするのが今から楽しみである。三部作の二部が単独で面白いというのは無理があるからね。


ググっても分からないことはある

今年の前半にやったことを言語ベースでまとめると、Objective-Cとそこから派生してのOpenCVとopenFrameworksをずいぶん頑張って扱ってみた。Processing、ActionScript 3.0、PHPあたりはもはや手癖で覚えているので、呼吸をするように書ける。そしてこれまで避けてきたJavaScript(というかjQuery)にも挑戦してみた。

そう、これまではJavaScriptが仮想敵だった。あの混沌たる世界が大嫌いだった。世間がJavaScriptを使えと云っているので仕方なく、……世間というかiOSが云っているんだがね。

だがしかし、プレーヤーが多いというのはいいことだ。JavaScriptに関しては、ライブラリの充実度やサンプルなどのドキュメントの多さが大いに励みになった。これだけ情報があれば、多少の戸惑いはあってもすぐに解決の糸口を見つけられる。

そう、ググればなんとかなるのだ。JavaScriptまでは。

雑種プログラマのプライドにかけて、Rubyに手を出してみたくなったのだ。tDiary使っているのにRuby触ったことないというのも滑稽だからという気持ちもあり、周りのRuby経験者から聞こえてくる評判が非常によいというのもあり、実はずっと前からやってみたかったのだ。

で、念願のRubyを始めてみたのはいいのだが、そのとっかかりにHeroku + Ruby on Railsなどというキワモノをチョイスしたのはある意味で失敗だったかも知れない。Googleなどでみつかるドキュメントが古い記事だったり、型で押したような初心者向けサンプルだったり、逆に熟練者のピンポイントなTipsだったりで、もう読みづらいったらありゃしない。

特に古い記事に騙されると、もうとたんに羅針盤のない航海、というかまさに後悔。そうかい?どうだい!ってなもんで。

こんな酷いダジャレを書くくらいに精神が焼かれた訳で。

これだから楽しくてしょうがない。


近況報告というか予告

今年もそろそろ半分を過ぎようとしているというのに、自分の作りたいものはまだ完成せず。

そのわりに、無職だったはずのこの半年で4つほどのプロジェクトに関わらせてもらえた。しかもどれもアウトプットのプログラム言語やプラットフォームが違ったのだから、これはもう技術者冥利に尽きる。

自分の性格として一本の刀をじっくり鍛え上げるタイプではないことは承知していたし、むしろある程度のオールラウンダーである点を強みにしようとは思っていた。が、いざ色んなアウトプットを作ってみるとまだまだ武器が足りていないなぁと実感した。

やっぱり業界の技術の移り変わりは恐ろしく早かった。基本と応用と探求心、これ大事。

さて、近況予告だが、今年後半からは知人とユニットを形成して仕事をご一緒させてもらう。というか、しばらくは仕事らしい仕事はこのユニットのものがメインになるだろう。だってさ、自分名義じゃちっとも営業していないんだから、仕事なんてそんなに来る筈がないのよね。

このユニットはUIだったりUXのプロフェッショナル集団になっていくことが目標、自分の立ち位置は最適な技術で最適なアウトプットを繰り出していくエンジニアである。その攻勢具合などが今まで経験してきた立ち位置とちょっと違ってくるだろう、と漠然と想像している。

ただ自分にとっては今のところ個人のプロジェクトも重要で、その企て自体は地味にでも進めていきたい。これは年初から云っているとおり。

端からみれば二足のわらじかもしれないが、自分の中では上着を着たり脱いだりしている程度の感覚で二つの顔を使い分けていければいいなと思っている。

今のところ日記に書けるのはここまで。これ以上は実は全然決まっていない……げふんげふん。