2004

イラクで日本人3人が人質に

昨晩から日本中を震撼させているこの事態について、考えてみたことを書き連ねてみる。

まず、テロに屈してはいけないというルールについて。

これは国家間の紛争や内戦、テロの標的となった経験があまりない日本では馴染みのないルールのようだが、(そういった経験が豊富な)欧米諸国に習うように小泉純一郎は繰り返しこのルールを述べている。今回も同様である。

これは全く以って筋が通っている。野村は、この考えには賛成する。

次に日本ビジュアル・ジャーナリスト協会の声明文を読んでみる。

この声明文の特徴は以下の部分。

日本政府のアメリカ支援と自衛隊派遣が

不正義であるという理由から、これに反対する

つまりこれは、自衛隊派遣の反対運動である。「行っちゃったもんは仕方がない」と思っている人も多いだろうが、少なくとも彼らは違う考えのようだ。この事態を期に日本が方向転換することを望んでいるのだ。

だが、自衛隊派遣を撤廃することは、小泉純一郎の失策を認めることと同義なため、このような決断をするとは到底考えづらい。

では筋を通して、且つ自衛隊を撤退させるというウルトラCは可能なのか。

自衛隊は軍隊ではない、よって戦闘地域での活動はしない。だが現地サマーワではにわかに迫撃などが行われている。サマーワは戦闘地域になったのではないだろうか。

だが、本日の国会で小泉純一郎サイド(政府)はその道を閉ざした。「戦闘地域ではない」と明言してしまったからだ。

ウルトラDとして、防衛庁が戦闘地域と判断するという技も残されてはいると思う。防衛庁にその度胸があれば、の話だが。

あ、現場の指揮官の独断、というウルトラEも残っているなぁ。お咎めといっても日本ならせいぜい懲戒免職くらいだろうから、ふんぎっちゃう指揮官がいてもいいような気がするな。現場の判断ってことで。

ところで、今回人質となった3人について興味深い意見がいくつか見受けられた。上記で引用させてもらった日本ビジュアル・ジャーナリスト協会代表の広河隆一氏は好意的にみている。

そこで、反対意見の例としてジャーナリスト勝谷誠彦氏の日記勝谷誠彦の××な日々。(2004/04/09 (金) 立ち話で日本撤兵にクギ刺すラムズフェルドの傲岸。)より引用することにする。

自称ジャーナリストと一人一党ボランティアと柔らかい脳がピンクに染まった高校生上がりという組み合わせ

本人に会ったことがない勝谷誠彦氏の意見は、すなわち第三者の視点であるともいえる。残念ながら、野村も現時点ではこちらの意見に賛成である(ただし、イラクにおける劣化ウラン弾の問題については非常に興味深く、活動自体の意義は素晴らしいものだと思う)。

時間がなくなったので、ここで一旦区切ることにする。


毎日新聞、さようなら

高木浩光さんの日記に云いたいことが全て書いてあった。

かねてからの予告どおり、毎日新聞のWebサイトがリニューアルしてしまった。改悪だ。これまで、毎日新聞のページは読みやすいページのケーススタディとして使われることもあるくらいだったのに、その良さを全て投げ出してしまったようだ。

サイトの冠についているアノ会社の影響だと云ってしまえばとても楽なのだが(勿論、野村は嫌M$なので)、ここは毎日新聞のポリシーの無さを指摘したい。これまでのWebサイト運営からは何も学ばなかったということか。それとも元々ノーポリシーだったのか。

「とくダネ!」で。

朝、「とくダネ!」を観ていたら、「首相の靖国神社参拝に違憲判決」の話題で主要新聞紙の社説を見比べていた。

左側に、産経(=フジ)、読売。違憲判決に反論する。

右側に、日経、毎日、朝日。違憲判決を支持。

右と左を逆に置けばもっと良かったのに、と思ってしまった。

更にはコメンテーターの一人が日本のジャーナリズムは右と左に思いっきり傾いている、といった主旨の発言をかます。レギュラー陣がそれには殊更触れずに次の話題に進もうとしたのが印象深い。


システム設計

今週はずっとシステム設計をしている。大事な作業だ。ここがしっかりしていなければ、本番公開後に慌てる羽目になる。

何をしているかといえば基本的には、疑うことばかりをしている。

もらえるはずのデータが来なかったらどうするか、ここで書き出しに失敗していたらどうするか、いつこのログは不要になるのか。考え出すときりがないが、きりがないからといって考えるのを止めると、みずほ銀行になってしまう。

だが、「万が一」の話をせねばならん自分が虚しくなることはある。自分がしょうもない臆病者のように思えてしまうこともある。「気にすんな、やっちまえ」で何とかなるのなら、それがいい。それが許される金額の仕事ならば……。


サイドバーのテスト

サイドバーを実験中につき、出たり消えたりエラーになったりしているが、ご愛嬌。


同級生と飲み会

大学の同期の連中と飲み会。九州から教授がいらっしゃると聞いて、東京在住の同期10人全員が集まった。そんな団結力があっただなんて、当の本人たちが一番信じていなかったのに。