2010

SONY信者を辞める、いや辞めさせられる

20世紀の終わり頃、野村は生活をSONY色に染めることこそがハイテクヒッピーの正しいスタイルだと確信していた。発売されたばかりのネットワークウォークマン(SONY初のノースピンドル音楽端末、初代モデルは僅か単4電池2本分ほどの継ぎ目の無いアルミボディで異様な高級感だった)を聴きながら、CLIE(携帯情報端末。Palm OSを搭載していた。初代は白黒だったりバックライトが無い液晶に賛否が分かれた。また別売りのアダプタを使うとPHSを使った高速32kbps通信!も可能)をポケットに忍ばせ、鞄にはもちろんVAIO(初代は紫色でソリッドなフォルム、黒色一辺倒だったノートPC業界に激震が走った)であった。

そして現在、野村の自宅にあるSONY製のDVDレコーダーは、DVDレコーダーという名前の由来であった筈のDVD録画機能が正常に動作していない。これが壊れると、残るSONY製品で大きなものといえばPS3くらいになるだろうか。

これは一体どういうことだ。野村はSONY大好きっ子だった筈なのに。よくわからないときはSONY買っとけとか云っていたのに。

こんなにSONYが好きなのに、SONYは買いたくなるような良い製品をちっとも出してくれない。自慢じゃないがそれなりにこだわりがあるので、店頭で一番目立っていてそれなりな製品を買っちゃうんですよ、なーんていうタイプじゃない。野村はSONY製品が欲しいんだ。でも、こだわって調べるほどに、SONY製品が欲しくならない。この矛盾、ああ。

(追記)DVD-RでならDVD録画機能がちゃんと動いたよー!相変わらずDVD-RWは使えないけれど、とりあえずオッケー!


11月に借りた映画

今月も宅配DVDレンタルの規定枠である8枚を使い切った。順調である。

ティム・バートン監督「アリス・イン・ワンダーランド」。野村は公開前はあんなにはしゃいでいたのに、結局は映画館に行かなかった。どうしてだろう。ティム・バートンがアリスの物語を自分流に破壊したという触れ込みなら、もっと積極的に観に行こうと思ったのかもしれない。この映画、「不思議の国のアリス」の後日談という設定のオリジナルストーリーな訳だが、その設定が盛り上がらない感じなのが最大の敗因なのだろう。ちょっと盛り上がれない。あと、ジョニー・デップがビッグネームなのは分かるが、クレジットの一番最初ってどういうことなの?

恩田陸の同名小説原作の「夜のピクニック」。青春もので原作に忠実な印象。野村は原作を読んでいたので、映画にするような絵的に感動的なシーンがないのは分かっていた。案の定、映画にしてしまうと単調すぎる。実は多部未華子が目当てで観たようなものだが、それ以外にも若い役者が沢山出ている。どうしても学芸会っぽくなる部分もありながら、それでもいい感じの演技も観られたので、何年か後に振り返ると面白いかも。

アカデミー受賞作「ハート・ロッカー」。普通に良く出来た映画で、アカデミー獲得も納得できる。「ディア・ハンター」とかが好きな人には刺さるかも。ただ、感動が無かった。もう一回観たいという気持ちに何故かなれなかった。映画の登場人物のように、この手の映画に何も感じなくなってしまったのだろうか。

「板尾創路の脱獄王」。ごく普通のシリアスな映画を鑑賞中に、Twitterの非公式RTが飛んでくるような感じの映画。結果、映画でもなく映画の皮を被ったコントもなく。

マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演の「シャッター アイランド」。劇場公開時の盛り上がり方がいまいちだった印象があるが、作品はまあまあ良かった。サスペンス映画は種明かしされたときにネガティブな印象を受けたかどうかが結構分かれ目だと思っている。野村にとってはこういうオチ、嫌いではない。

「月に囚われた男」もあまり騒がれた映画ではないと記憶しているが、こちらも上記同様ネガティブな印象を受けたかどうかが問題で、またしても野村にはツボった。ただ、結構手前でオチが分かっちゃったので、強いて云うならもう少し捻っても良かったんじゃないかと思う。

ジョージ・クルーニー主演「マイレージ、マイライフ」。コミカルに人間模様を描いていて好感が持てるが、残念ながらもう一回みたいと思わせるほどではない。

ジャン=クロード・ヴァン・ダムが本人役で登場し、現実とフィクションの狭間で話が展開する「その男 ヴァン・ダム」。ヴァン・ダムを知っている映画ファン向けのコメディ(?)映画。ヴァン・ダムがB級映画に沢山出ていることを自虐的に取り上げていたりとなかなかに野心的で、個人的にはツボに入った。


10月に観たDVDと映画

まずはDVDで借りた映画から。

劇場公開の頃に草の根的に作品を盛り上げようと奮闘していたことで話題になったアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」。この作品、丁寧な作りで非常に優れている。ただ、残念なのは対象年齢がタイトルなどのイメージから考えると若干高め、野村の印象では小学校高学年でもまだちょっと難しくて、中学生から高校生くらいじゃないと登場人物の裏の事情とかを飲み込めない部分があるんじゃないかと思った。その年齢層に対しては逆に作風がファンシーすぎる気もあり。作品が良いだけに売り方が難しかったんだなぁ、とか考えてみた。オトナにはもちろんおすすめ。

もはやハリウッドのイチロー状態な安定感でヒットを繰り出すクリント・イーストウッド監督「インビクタス/負けざる者たち」。ラグビーのシーンがすごくかっこいい。ラグビーが好きになる。でも、うーん、ごめんなさい、単にラグビーやっているだけの印象。これ、いい映画なんですかねぇ。

ガイ・リッチー監督「シャーロック・ホームズ」。イケメンのホームズ&ワトソンがドタバタを繰り広げるという構図がとても好き。興行成績は振るわなかったんだっけ?そんなに悪い映画じゃないと思うんだが。ただ、続編があるらしいが多分続編の方が成績悪いと思うよ、だって別に続編観たくないもん。

スウェーデンの映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」。ダークなサスペンスで面白かった。主人公のおっさんに華がないがリスベットという女性が活躍するので問題ない(何がだ)。ただ、3部作の残り2部の公開されていたようだが、全然気がつかなかった……。

宮﨑あおい主演の「ソラニン」。青春映画の王道、原作の雰囲気をそのままに映像化されていると思うので、そういうのが好きな方は是非に。逆にいえば原作の青臭さが嫌いな人には徹頭徹尾受け付けられない映画だろう。ま、それは仕方ないよね。

渡辺謙主演「沈まぬ太陽」。半生を描いているので尺も物語も長い。むしろうまく4時間にまとめたなぁ、という印象。会社内や政治家を巻き込んだ抗争がメインなので地味な駆け引きが淡々と続く。こういうジャンル(政治ものとでもいうのでしょうか?)が苦手な方には地味過ぎて耐えられないと思う。

敬虔すぎるキリスト教徒がドンパチするという不謹慎(笑)な映画「処刑人II」。なんつーか、見事なバカ映画だが、やっぱり続編らしく前作のバカさの上に乗っかる前提のバカさ加減。前作のファンに向けて作られた映画といっていいのではなかろうか。

アニメ映画「コララインとボタンの魔女」。かわいいだけの映画と思いきやちょっとホラーな表現もあって、あぁ海外の子供達はこういう刺激が好きなんだな、と勉強になった。劇場公開時は3Dでも上映していたらしい。CG映画なので3Dに変換されても絵としては馴染みやすいだろう。これから海外のCGアニメ作品はどんどん3D化されていくんだろうな。日本はどうだろう。

以上がDVD。10月は劇場でアニメ映画「REDLINE」も観た。豪華声優陣はともかく、徹底したレースものコメディに仕上っていて好感が持てた。内容なんてまるでナシ。でも、酒飲んでいる席でBGVに流れていたら最高な映画(褒めています)。


Arduinoで音が出るものを作る(予告編)

MNO-0001(仮)

かねてより計画していた、FRISKサイズの音が出る装置の試作品その1の方向性が、なんとなく固まった。

この装置を仮にMNO-0001とナンバリングすることにする。

装置の真ん中にあるのはArduino Pro mini(3.3V/8MHz)である。それ以外のパーツは試作のためのものなので変更の可能性があるが、左が半固定抵抗が2つと3軸加速度センサー、右がマイクロスイッチとイヤホン端子だ。この試作品はこの後、写真中央のボタン電池(CR-2032)を搭載して、ちょうどFRISKにギリギリ収まる計算になっている。

このサイズになると、パーツを揃えるのが非常に難しい。また、FRISKのケースの加工は意外に固く、奇麗に加工するのが面倒くさい。FRISKの競合商品であるミンティアのケースの方が(ふにゃふにゃしているが)加工はしやすかった。だが、ミンティアのケースはボタン電池ホルダーが入らないくらいに薄くて、今回のパーツは入らないだろう。

試作中なので、Arduino Pro miniの右側からピンが6本出ている。これの先にシリアル-USBコネクタを付けて、PCからプログラムを流し込む。プログラムが完成したら、ピンを外して完成するという作戦だ。


HYBRID W-ZERO3を入手した

カスタマイズ後のToday画面

タイミング的にはウィルコム最後のスマートフォンとなるかもしれない「HYBRID W-ZERO3」(通称:灰鰤)に機種変更した。W-ZERO3以来のWindows Mobile機だ。このHYBRID W-ZERO3には6.5が搭載されている。7の情報が飛び交っている中で6.5、しかも7は互換性を捨てて勝負に出ると云われているので、そういう意味でも行き止まり感の高いマシンである。

Windows Mobileの悪しき伝統というか、とにかく標準設定が貧相過ぎて使い物にならない。そこでSHARPでは、HYBRID W-ZERO3向けに独自のインターフェースを擁したメインの画面(これをWM6.5ではToday画面という)を用意している。これが、重い。ただでさえ貧弱なスペックの端末なのに、なぜリッチすぎるモーションを付けようと思ったのか。しかもメインの画面に。というわけで、カスタマイズ作業はその画面を引っぱがすところから始まる。

スクリーンショットは現在の野村の端末の画面である。ここまで辿り着くのにネットで情報を収集しつつ半日かかった。色んなアプリを入れたり消したりしてみたが、

こんな辺りが今のところインストールされている。

使用感とか気がついたところとかの話は機会を改めて日記に記すとして、とりあえず納得して使えるように仕上げるまでに何度もインストールやら再起動やらを繰り返す必要があるという辺りが、iPhoneと比べて大きく劣っている点であることは間違いない。だがそれでも、チューニング如何では面白い使い方もできるんじゃなかろうか、と期待している。

11:20 追記

DevStateを導入したせいで、Today画面でずっと砂時計的なアイコンがくるくるしている……。残念だが導入を取りやめる。