2008

AppleのApp Storeの微妙さ

先週末、一般ニュースでもかなり取り上げられていた産経新聞のiPhone/iPod Touch向けアプリだが、早速今日の通勤中に新聞を読んでみようと思ったら休刊日でやんの。

リリース直後の月曜というタイミングで休刊日とは、なんとも切ない。

これは多分産経新聞の戦略でもなんでもなくて、単にAppleの審査が通ってリリースされたタイミングが先週末だったというだけのことだと推測する。というのも、この審査の内容は非公開で、リリースタイミングをアプリ提供者側からはコントロールできないらしいからだ(野村はアプリを作ったことがないので、当然審査の過程は全く知らない。ネットでの風評による)。

App Storeでのアプリ販売はビジネスに乗せるにはまだ微妙な部分が多い(普及率など)が、今回の件が野村の予想通りAppleの審査が通るタイミングが偶然に悪かったせいだったとしたら、App Storeはビジネスの足を引っ張りかねないものとなってしまう。App Storeは本当に大丈夫なのか?新技術開拓ならばAndroidに注力するほうが安全なのではないか?


PlayStation Home

続いてSony。

PS3の「リトルビックプラネット(LBP)」はパッケージ内に用意されていたステージが全て終了したところで一旦休憩。ステージの最後で「さぁ、次はコミュニティに行こう!」とキャラクターから訴えかけられた。一見、引き篭りに対して厳しいゲームだ。

だが、コミュニティといってもユーザー同士がガッチリムチなコミュニケーションをはかるわけではない、ユーザーの作ったステージを遊んでみてプリセットされた評価軸で評価するというだけの適度な距離感が素敵。

ネットでゲームというとリアルタイムな対戦が真っ先に思い浮かぶが、それだとユーザー同士のレベル(というかそのゲームに対しての真剣度というか)の差が軋轢を生みかねない。所詮はその瞬間の軋轢でしかないので、ぷいっと別のパートナーとの対戦に切り替えられる度量がユーザーにあれば問題ないが、そうできないユーザーもいるだろう。コミュニケーションの責任をユーザー自身の責任に負わせている部分が、どうにもリアルすぎて気持ち悪い。バーチャルになっていない、バーチャルになりきれていないように感じる。

PS3の新サービス「PlayStation Home」でも同様の部分が気になっている。野村はまだ「PlayStation Home」では自分の部屋から一歩も外に出ていない。なぜならアバターの顔がリアルすぎて気持ち悪いから。アバターは仮想空間での仮想の自分だと判っているが、だからといって「ヘイヨー」といいながら腰をくねらせて歩く米国人のようなアバターは要らない。最近のFFシリーズみたいなカッコイイ系の顔ばっかりが用意されているのも気持ち悪い。全然バーチャルじゃない。

「LBP」は明らかにバーチャルだ。リビッツと呼ばれる布人形が出てきて「これがあなた」と云われてしまうバーチャルっぷり。しかも自分の星が持てるというバーチャルっぷり。でも重力などの物理演算がしっかりしていてバーチャルだけどウソじゃない世界がちゃんと存在できている。

ゲームに対して何を望んでいるのかの違いだとは思うんだが、「Second Life」とか「PlayStation Home」を観て、これが僕らの望んだ未来だったのかなと考えると寒気がするんだよなぁ。

「428」

( Amazonアフィリエイト: https://www.amazon.co.jp/gp/product/B001MBV7IA/)

年末商戦ももう終わりということで、各ゲーム機のテコ入れもほぼ出尽くしたようだ。というわけで野村が最近やったゲームの話。まずは任天堂から。

DSの「カルドセプトDS」はストーリーモードが終わったのでちょっと休憩。

Wiiの「428」は、まだちょっとしかやっていないけど面白いね。基本的に文字を読んで選択肢を選ぶだけ。ゲームシステムに革新的な部分はほとんどないから注目度は低いのかもしれないが、ゲームそのものの面白さはしっかりある。

それはすなわち「ストーリーの面白さ」。ゲームという非日常の時間を如何に演出するのかという点での秀逸さがあるということ。優れたゲームは、押並べて優れた「時間泥棒」である。ユーザーを飽きさせないようにユーザーに奇抜な操作を求めることも大事だが、画面に釘付けにすることでも時間は盗める。「428」は古臭い分類で言うとアドベンチャーゲームと呼ばれることになるが、アドベンチャーゲームはユーザーに対して熟考した次の一手を要求する詰め将棋のようなものだ。野村はアドベンチャーゲームが大好きだ。


産経新聞のアプリ使ってみた

iPod Touchに産経新聞のアプリを入れてみた。無料で新聞が読めるとは、すごい時代が来たもんだ。

新聞って販売ルートを差し引くと実質0円でも儲かる仕組みが既にあったってことだね(広告とか?)。しかもWebサイトよりもメンテナンス費用は抑えられる(紙面のデジタルデータ化は既に行われていたので、そのデータを流用するだけ……ってことだと推測している)。ひょっとするとこれは他社も追従してくれるかも。

レイアウトは大きな紙面そのままなので、常に紙のどこかにズームしながら読まなくてはならない。その「読みやすさ」「扱いやすさ」という点では多少無理さが残る。だが意外というか流石というか、新聞の字体は非常に読みやすいと感じた。高解像度ならば文字も画像情報として扱って大丈夫ってことだ。すごい時代だ。

来週は電車で新聞を読む生活にチャレンジしてみることにする。


F1は終わったのか

晴天の霹靂というか……、否、今考えれば予兆はいくらでもあったように思う。

ホンダがF1から撤退を決めた。一般のニュースソースにまで流れた。それくらいインパクトがあったんだね、金額的に。

野村はファン暦高々6~7年くらいの若造ではあるが、それでもここ2~3年でF1はみるみるつまらなくなっていった。F1を揶揄する人の中には「おんなじところをグルグル回っているだけで何が楽しいのか?」という人もいるが、本当に段々とそういうレースになっていくんだよね。予選方式を変える工夫は好感が持てたが、レギュレーションの改悪は酷く、特に2010年実施予定の1メイクエンジン化に至っては失笑ものだ。

来年、トロロッソから琢磨が走ることになれば別だが、あんまり観なくなりそうだな。


過去の栄光、WiNDy

星野金属という会社が出していたPCケースがかっこよくて、PC自作派の人々に愛されていたのだが、会社にごたごたがあって一時期入手できなくなった辺りから評判を聞かなくなっていった。その後星野アイエヌジーという会社になって製造・販売は継続しているのだが、「高くて良質なPCケース」という元々ニッチなところを目指している上に、PC自作のブームはさり、競合他社も複数あるので大変なことだろう。

だが、そんなことはどうでもいいんだ。問題は、WEBサイトなんだ。

この会社、通販サイトを持っている。星野金属時代から顧客情報を引き継いで、会員向けのポイントサービスなども行っている。野村も星野金属時代に買い物をしたのでわずかながらポイントが残っていた。

で、新しい会社になってからは月一回くらいのペースでメルマガが届くようになった。このメルマガ、会員には強制的に送られてくるものとなっている。で、正直いってウザい。冒頭に会社が再建してがんばっていますという自己満足的な文章が入った後に、お買い得商品を「♪」を散りばめつつ紹介するというチラシメールとなっている。

あまりにウザいのでこの会社のファンであることを辞めようと決意し、わずかなポイントも要らんので退会しようをWEBサイトを探し回った。

なんと、退会方法がどこにも記載されていない。

どういうこと?何万円もするPCケースを売っている通販サイトのメンバー管理機能に、退会機能がないってどういうこと?

愕然とした。以前は憧れていた星野金属(のケース)、会社が大変になったんだけどがんばったんだねーと応援していた星野金属(のケース)、少々ウザいメールを多少我慢して購読していた星野金属(のケース)、ファンは辞めるけど機会があればまた買うかもね星野金属(のケース)。

でももう無理、ディスることにした。最低だ。