2016

最近遊んだゲームの話

本当に偶然なのだ。

Steamのバーゲンのときについ勢いで買ったまま、インストールもせずに放っておかれていたゲームを遊ぼうと思ったのだ。Windows機も組み上がったことだしね。

で、以前から気になっていた「Life is Strange」をプレイした。同ジャンルだと「Heavy Rain」などのquantic dreamが有名だが、これはパブリッシャーはSquare Enix、開発はフランスのDONTNODというスタジオらしい。

いやぁ、泣いたわぁ。ベタな展開なのに。

ストーリーをなぞっていくゲームなのでネタバレしないが、ともかく主人公の時間を巻き戻せるという能力に絡んだ話で。

で、偶然このゲームをプレイし終えた頃に、国産ADVで非常に評判の高かった「STEINS;GATE」がSteamでDL販売を開始して。昔の作品でアニメ化もされたのでストーリーをご存知の方も多いと思うが、これも主人公が時間を巻き戻せる能力を手に入れる話なのだ。

いやぁ、泣いたわぁ。アニメみてストーリー知っていたのに、それが目の前で再現されているのがもう。ゲームが先とかアニメが先とかどうでもいいのよ。面白ければ!

つまり、だ。もしもやり直せるのならああしたかった、というifの感情というか。人生百点満点を取りたいのでリセットマラソンをするというか。「STEINS;GATE」のようにエロゲーのフォーマットを踏襲しているタイプのゲームの場合は特にわかりやすいが、全ての可能性の先(エンディング)を確認したいという欲求があってだな。その欲求に素直な作品っていうだけで、分かりやすくて面白い。

ひょっとするとライトノベルで定番の「ある日突然異世界に行っちゃったら英雄になった」的なifも、根幹で同じような感情を揺さぶられるから面白いのだろうか。

で。

今話題の映画「君の名は」も観たわけですよ。お分かりいただけるだろうか。未見の方には分からないオチで申し訳ない。


VRに感動した

ここまでの日記で、そこそこの金額と労力を費やしてOculus RiftによるVR環境を構築したことを書いた。そう、安くないんだ。なので、この買い物の結果、一体どんな知見や感動が手に入ったのかはとても重要なのだ。

Oculus Rift、というかVRのファーストインプレッションは「やべぇ時代が来ちまったぜ」だった。……みんなそういうよね、はい。

もうちょっと自分なりに掘り下げてみる。

まず驚いたのは、ぐるり水平方向の前後左右360°が描かれていることよりも、天地、特に足下が描かれていることのインパクトだった。Oculus Riftの初回起動時に出てくるデモコンテンツの中に高層建造物の上の鉄骨から街を見下ろすというデモがあって、足下の更に下をのぞき込むことができた。頭を動かすとちゃんとのぞき込めるのだ。深淵を覗くならば、……いやそうじゃなくて。カメラの映像からでは見えないもの、隠れていたもの、横側や裏側に回り込める感覚はとても新鮮だ。

3D映画は「視点」を立体視するものだ。監督が意図した視点、画角とフォーカスを観客は強制される。飛び出てくるものをみているのは監督であり、装置を介してそれを共有している。それに対してVRは、少なくとも視点に関しては観客の自由になる。みたいと思ったところをみることができる。俯瞰してもいいし、みたいものだけに寄って見てもいい。

昨今のオープンワールド型のゲームにおいてストーリー上どうしてもユーザーに見てもらう必要があるシーンでは、カメラはコントロールされなければならないため、「イベントシーン」として通常のゲーム画面と区別される。この、「コントロールを奪う状態」をVRではどうやって実装するのだろうか。ゲーム作者側の腕の見せ所となるだろう。

例えばゲーム内で「映像」をみているなどの「見立て」をするか、ユーザーが乗り物に乗っていて「正面」を見ざるを得なくするか。いずれにせよ、ユーザーの目を奪い取れない以上は、ユーザーに「こっちを見て!」とお願いすることになるのだろう。

正面といえば。ビックリするほど自分が向いている方向が分からなくなる。ゲームを終えてOculus Riftのホーム画面に戻ったり、Oculus Riftを外してみると、PCのディスプレイに対してまっすぐ立っていたつもりが斜めになっていたりする。流石に後ろを向いているということはないが。

恐らく、微妙に現実の向きとVR上の向きがズレていくのだろう。そのせいなのか、これまた微妙に体が宙に浮いているというか、目の高さがずれている気もする。これらはチューニングで解決できるのか、またはVRの限界なのか……。3Dメガネとは全然違って、体が持っていかれる感じがするのだ。

そしてVR酔いである。普段から乗り物に弱いせいなのか、やはり酔う。これは辛い。目線を逸らせられないのだ。映画館の3Dメガネは、疲れたら外したり目を逸らせばいい。だが、VRはずっと眼球の前に映像が出ている。下を向いても地面が仮想空間なのだと脳の何処かが気づいてしまって、ゾゾっとくるのだ。

VR酔いについては様々な研究がされているようだが、まだ確実な原因や対策の発見には至っていないようなので、これからの研究に期待したい。

まぁともかく。VRでMinecraftの世界に入ったときの感動はとても大きく、VRってスゲーというとてもチープな感想でしか日記をまとめられない自分がちっぽけにみえるのですよ。

ところでVR専用のエッチなゲームが出るようなのですが、経費で落ちますかね。


約7年以上ぶりにPCを組み立てた話・終「シミュレーション不足」

前回までのおっさん is Strangeは:Windows 7のインストールは順調に進んだ。

起動したWindows 7にまずはドライバをぶち込んでいく。ぼやぼやしているとWindows Updateに先を越されるから、急がねば。昔のようにインストールにクセのあるドライバは無かったが、相変わらず各社とも色んな不思議なユーティリティをぶち込んでくる。DOSとかWindows 9xくらいまではMicrosoft標準ドライバでは機能やパフォーマンスが足りなかったので、各社のドライバや独自ユーティリティがどうしても必要だった。今ではその役割も薄れて、むしろ玄人ならうまいこと「インストールしないように」するものだ、というのが暗黙の了解になっている気がする。玄人しかPCを組み立てようと思わないはずなのに不思議だね。まぁ今回は、この数年Windows機を組み立てていなかったので最近は便利なものもあるのかも知れない、というころでユーティリティ類は一旦素直に入れてみることにした。動作が重くなるなら外すし、何ならWindowsから再インストールするさ。このマシンはメイン機じゃないからね。

そしてWindows 7をアップデートしていく。コレをやらないとWindows 10にアップグレードできないし、やれたとしても何らかの事情で7にダウングレードする必要に迫られたときが面倒だと思ったからだ。小一時間(もっとかかったかな?)が経過して、Windows 7が安定動作していることを確認したら、いよいよアップグレード用のおせっかいウィンドウをクリックする。

どれくらいの時間が過ぎただろうか。別の世界では存在していたWindows 9が一瞬画面を横切り(ウソです)、Windows 10がやってくる。成功だ。ではさっそくMicrosoftアカウントを紐付けして……。

「@」が「”」になってしまう。もしかして、キーボードが日本語配列?まただよ。ま・た・だ・ヨ!どうしてLogitech diNovo Edgeはいつも英語配列と認識されてくれないんだヨ!Logitechのドライバやユーティリティは何をしているんだヨ!

大体、Windowsのインストール時には英語配列を選択しているのに、インストールが終わったら日本語配列になっているんだから、んもーぅ。そこから、レジストリやキーボードのドライバをあれやこれやして英語配列だと気づかせる作業にまた小一時間を費やす。毎回、どういう手順が正解なのか分からないままいつの間にか認識されてしまうから困ったもんだ。

さて、あらかた準備は終わった。最後に取り付けるのは、Oculus Riftだ。ようやく……、ようやく辿り着いたぞ。

Oculus Riftの箱を開ける。特徴的なヘッドセットと、マイクスタンドのようなセンサー、その他リモコンとXBox用コントローラーが付属している。ヘッドセットからHDMIとUSBケーブル、センサーからもUSBケーブルが出ているのでさっそく繋ごう。

……あれ?HDMI端子はディスプレイに繋いでいるぞ?ひょっとして、端子が足りない?……そうか、普段使用するディスプレイ用とは別に、Oculus Rift専用のHDMI端子が必要なのか!気づかなかったー!Oculus Riftのページで何度も必要スペック確認していたのに、全然気づいていなかったよ!

ビデオボードにはDVI-DやDisplay Portの端子もあるが、ディスプレイ側の端子が足りない。ディスプレイ側のDVI-DはMacBook Proに繋いでいるし、あとはD-Sub15……、アナログで繋ぐって……、さすがに嫌だなぁ。

とりあえずディスプレイをマザーボードのHDMI端子に繋ぎかえてみるも、ビデオボードがあるせいでオンボードのVGA機能は無効になっている。この日記を書くに当たって改めてマザーボードのBIOSを確認すると、初期値ではオンボードVGAのマルチモニター機能が無効化されていたが、これを有効化すればよかったようだ。だがこのときはBIOS設定にまで気が回らずに別のアイディアが浮かんだ。USBディスプレイを繋げばいいんじゃないか?と。

押し入れからUSB接続の小型ディスプレイを引っ張り出してくる。接続するとドライバのインストールが自動的に始まり、しばらくすると無事画面が映った。画面は小さいながらもこれでなんとかインストールが再開できるだろう、と思いきや。Oculus Riftのドライバインストールは何度試しても、途中で必ず失敗する。もしやと思い検索すると、どうやらUSBディスプレイのドライバはOculus Riftのドライバ競合してしまうらしい。んもーぅ。

今回のPC組み立ては万事この調子で、とにかく事前調査不足が祟って先に進まなくなってばかりだった。すっかり勘が鈍ったんだなぁ。

次の日(組み立てはじめてから3日目)、Display PortをHDMIに変換するアダプタを買ってきた。これによりビデオボードのDisplay PortをHDMIに変換してディスプレイに、本来のHDMIにはOculus Riftを繋ぐことができた。やっと完成だ。長かった……。


約7年以上ぶりにPCを組み立てた話・4「組み立て開始」

移動中などにちまちまとGoogle Keepに書き留めていた日記を、いざコピペしようという段になってコピペミスで全消去してしまったときの悲しみについて。

それはさておき。

前回書いたとおり、すべてを通販で済ませてしまった。それも、どうせ1000円程度しか差が無いので同じ場所からどどーんと。何のための調査だったのか。何のための価格comなのか。しかも、奇をてらった構成にはしていない、どれも定番商品ばかりだ。

電源は早くからCoolerMaster RS750-AMAAG1-JPと決めていた。750W、コンパクト、80PLUS GOLD認証というあたりを抑えている点と、電源というパーツの性質上、新しさなどよりもある程度の定番商品のほうが安心感があったため。

CPUはIntel Core i7 6700のBOXパッケージ。BOXじゃなくても良かったんだが、そんなに値段差がなかったのと、BOXで買うとシールとか色々オマケが入っていることがあってちょっと楽しいかも、と思ったからだ。実際には今回は大して面白くない結果になるわけだが。あとオーバークロックする気がないので型番にKなし。

マザーボードはMSI H170 GAMING M3。CPUを先に決めて、H170チップセットでマザーボードを探した。ノイズや過電圧に対する保護回路などの性能が高めのシリーズを選択したつもり。ゲーミングPCとしての性能云々ということはあまり期待していない。それならZ170チップセットにするし、そもそもCPUのオーバークロックも視野に入れるべきだからだ。

メモリは8GB x 2の16GB。安くなったもんだなぁ。10,000円しないんだもん。OSが32bitから64bitになって3GBの壁が無くなった、なんて話題になっていたのはいつの頃だったろうか。

そしてCPUクーラーは、そのとき発売されたばかりのScythe 兜3。店頭などで先代の兜2をみて、これが一番造形的なバランスがいいかな?と思っていたところに、ちょうどニュースサイト等で新製品の話題が出てきて、兜3に決めたのだ。静音性と全体の収まりの良さに期待しての購入である。

ビデオボードはZOTAC ZT-90101-10P。 NVIDIA GeForce GTX 970である。このときはまだ次世代の1080/1070/1060が発表されていない。なにせ一番高い部品だったので、必要最低限のスペックということで970の中から選択した。他の970のビデオボードよりも長さが短めで、他のパーツと鑑賞しなさそうだな、というのがポイントだった。この時点ではケース内で各パーツがどう配置されるのか想像が付いていなかったので、ともかく小さいパーツで組みたかったのだ。

さて、組み立てだ。PCケースから以前使っていたマザーボードを取り出す。ケース内は思ったよりも埃っぽくないが、一応掃除機をかけて、エアブローして、ノンアルコールのウエットティッシュで拭いたりした。これから捨ててしまう古いマザーボードをまじまじと眺めたが、コンデンサーは膨らんだりしていなかった。勿体ないが、仕方ない。

こんにちは新マザーボード。ではさっそくCPUを載せてあげましょう。と、BOXを開けてみたら。……CPUクーラーが付属してんじゃん。あるじゃん。あるじゃーん!アルジャーノン!なんでわざわざCPUクーラー買っちゃったんだよ!通販サイトに「CPUクーラー(別売)はこちら」って書いてあったから買ったのに!騙されたよ!(註:うろ覚えだし単なる逆ギレです)まぁいい、きっと標準のCPUクーラーより静かだから。

それにしてもこの大型CPUクーラー、大型である。こんなものを載せて、CPUというよりもマザーボードは耐えられるのだろうか、と心配になる。取り付けの際も、CPUのコア欠けの心配より、マザーボードを折ってしまわないか不安になる。説明書をちゃんと読んで落ち着いて取り付けることにしよう、とCPUクーラーの箱の中身を全部出す。……グリス入ってんじゃん。あるじゃん!アルジャーノン!どうすんだよ実はグリスも買っちゃったよ!千円もしたよ!しかももう使わないよ、次にCPU買うときに絶対このグリス見つからなくてもう一回買っちゃおうよ!んもーぅ。

まあいい。落ち着いて取り付けることにしよう。というわけで取り付け完了。あとはメモリを挿したら、まずは起動テスト。マザーボードのオンボードVGA(HDMI端子)をディスプレイに繋いで起動するかテストをする。OK。次はビデオボードだ。

コンパクトなビデオボードを選んだつもりだが、それでもやっぱり大型である。これ、買ってすぐは大丈夫だろうが、マザーボードのスロット部分が経年劣化で折れたりするんじゃないかと心配になる。上記マザーボードのメーカーサイトでも売り文句にもなっているが、スロット部分の堅牢性については各社工夫を凝らしているらしい。それでも、配線の距離などの問題があるとはいえ、すべてのパーツをマザーボードに挿していくというのがそろそろ無理があるのかも知れない。

ここで2回目の起動テスト、今度はビデオボードのHDMI端子をディスプレイに繋いで起動。OK。では配線しながらケース内に収めていく。

家に転がっていたHDDドライブをきしめんみたいなSATAケーブルでつなぐ。説明書をじーっと眺めて、どのSATA端子を選ぶべきか考える。うむ、よく分からん。挿しやすそうなところに挿してしまうことにしよう。続けて古いDVDドライブを、……おや?マザーボードにIDEソケットがないんですけど。

なんと、IDE、無くなったのかぁ。まぁいいや、DVDドライブなんてOSをインストールする間くらいしか使わないから、いっそ外してしまおう。USB接続のDVDドライブで十分ですよ。

ところがである。組み立てを終えていざOSのインストールを始めると、このUSB接続のDVDドライブでは一向にインストールが進まないのだ。

Note: Due to chipset limitation, during the Windows 7 installation process, USB optical drives or USB flash drives are not supported.

なんとー!

USBドライブからのインストールは標準状態のWindows 7インストールメディアでは無理、とのこと。このときはDSP版のWindows 7 Pro(64bit)を購入していた。ちょうどWindows 10の無料アップデート期間が終了間際だったので、インストール後速やかに10に移行する作戦だったのだが。

説明書をよく読むと、他のWindows機から「Win 7 Smart Tool」を使ってUSBドライバを含んだ状態のインストールメディアを作ればよい、とある。が、問題はDVDドライブなのだから、とっとと買い直せばいいのだ。

というわけで次の日、秋葉原に行ってSATA接続のDVDドライブを買ってきた。中古で、1000円ちょいだった。

続く。