１０月１日、金曜日。大学の講義が再開されたが、優等生の僕にはいくつもの空きコマがあるので、買い物に出ることが可能である。
　午後１時３０分。まずは大学裏のソフトアイランド大橋店に向かう。バルクのカード類が壁に吊るしてあるが、今回の買い物には関係が無いのでお預け。さて、お目当てのDual Slot1のマザーボードは１種類のみ。ネットで調べた秋葉原価格より２０００円ほど高いのでパスだ。この２０００円というのは、通販の際に生じる送料に等しいと思っていいだろう。
　愛車メルセデスで博多に向かう。ちなみに、メルセデスは後輪ブレーキ音がすさまじい。
　ＴＷＯ−ＴＯＰに来るのは何ヶ月ぶりだろうか。すっかりスマートな店になってしまったのが残念だ。が、マザーボードの品揃えは相変わらずよい。お目当てのTekram製P6B40D-A5が15800円であった。UltraDMA/66ではないので、他のDual Slot1マザーよりは安値である。だが、僕はSCSIカードにTekram製DC-310を使っているので、「Tekramで揃えるのも面白いかも」と思ってしまった。
　CPUはIntel製Celeronの466Mhzにしようと決めていた。500Mhzが現在の最高速であるが、出たばかりでコストパフォーマンスが悪い。で、２番目の速さの466Mhzにしようと単純に思ったわけだが、リテール品は品切れであった。売れ筋らしい。みんな、同じことを考えているんだろうな。
　バルクの466Mhzは11000円だった。値段表によればリテール品が11720円。差額でCPUファンは買えまい。つまり、CPUファンにこだわらなければリテールの方がお得である。
　とりあえず、近所にソフトアイランド博多店があるので覗いてみることにした。博多店は狭すぎる。CPUもなかったので早々に店を出る。マザーボードはP6B40D-A5で行くことを決意し、ＴＷＯ−ＴＯＰに引き返して購入する。そういえば、Socket370からSlot1に変換するアダプターとマザーボードの相性ってあるんだろうか。昨日の調査では、ビックカメラに置いてあったMSI製MS-6905Dが1880円だったので、それにするつもりなのだが、……まあいいか。アダプターなんて、飲み会一回分だ。

　天神に向かう。天神ＺＥＥＸの駐輪場は非常に止めづらいので有名だ。強引にねじこめ。
　まずはＺＥＥＸ。２階のパルテックでCPUをみると、433Mhzが売り切れていた。で、466Mhzリテールが12800円。１個だけ、ショーケースの端っこにあった。１個か。
　３階に上がる。ＯＡシステムプラザは、昨日まで466Mhzリテールを11800円で売っていた筈だが、……もう無くなっていた。なんてこった。どうやら本当に人気のあるモデルらしい。しかも、433Mhzリテールも無くなっている。この建物の中には433Mhzリテールは存在しないわけだ。
　400Mhzリテールが8640円で、「コストパフォーマンス抜群！」というアオリがあった。気になって鞄から電卓を取り出す。8640/400=21.6。この数字を「CPU価格指数」と名づける。この指数によれば17000円台の500Mhzリテールは、35前後にもなってしまう。一世を風靡した300Aのバルクが6980円であったが、指数で見れば23.3。他のモデルも23〜26あたりで、確かに400Mhzはコストパフォーマンスが良い。
　でもなー、心の中では466Mhzのつもりでいたからなー、商品が無いからってランク下を買いたくはないよなー。
　とりあえずビックカメラに行く。MS-6905Dを買うためである。DIYコーナーのカウンターには、「広告の品 433Mhz」とあるが、その棚だけ空白になっていた。売り切れか。
　おっ、その隣にあるのは466Mhzリテールじゃないか！こんなところでお目にかかれるとは、さすがは家電店だけあって、マニアな方々の目にも触れずに残っていたのか？いや、価格だ。13200円とある。指数で言えば28.3。全然お買い得ではない。
　いやまて、ビックカメラは「ダイエー優勝セール」で１２％ポイント還元だった。電卓を叩き直す。13200 x 0.88 = 11616、ＴＷＯ−ＴＯＰ並みの価格になって、指数も24.9だ。買うしかあるまい。このときほどダイエーが優勝した喜びを味わえた瞬間があったろうか！

　大学に戻って、ネットで調べてみたらば、MS-6905DとP6B40D-A5の組み合わせで動作させている人がいたので、相性の問題もないようだ。良かった良かった。
　喜びに震え、学生寮に戻り、早速マシンを分解し始める。はてさて、どうなることか。以下、次回！！心して待て。