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第28回「シリーズ・嗚呼、サーバー。(3)」(2000/01/03)

 メールサーバーとなったFreeBSDマシンにメーリングリストの機能を持たせることにした。同大学内には5000アドレス規模のMLを抱えているマシンもあるが、このマシンの場合はMLは単に管理者同士の連絡用であるため、それほど気にすることもない。
 で、ネットを調べていると超有名Majordomo、有名FML、ちょっと有名CMLがあるわけだが、この中でFMLだけが「MLの履歴をHTML化する」機能を持っているので、いざというときに役に立つかも知れないのでこれにした。まあ、本当にどうでもよいことで。
 しかも導入にあたって戸惑うこと無し。馬鹿みたいに簡単。

 さて、このサーバーはWWWサーバーなので、それらしくもanalogを導入してみることにする。別にアクセスログを監視するだけならこんなツールは要らないのかも知れないが、グラフィカルに表示されることと、系統立て・分類分けのノウハウみたいなものがあるかも知れない。やみくもにログを眺めているだけでは見えてこない部分を拾い出してくれることを期待したのだ。
 だが、portsからインストールしたanalogは上手いこと設定しきれない。apacheのhtdocsの位置を動かしたせいだろうか。面倒なので手動でインストールすることにした。portsってば、実はあんまり役に立たない。
 analogを設定する。日本語化する。CGIから呼び出してみる。どうやらログが解析される。……英語だ。日本語にしよう。……文字化けだ。まあ、文字化けはともかくとして、「ホストレポート」などが、IPアドレスのまんまで解析されているとはいえないではないか。
 どうやら日本語化する、日本向けにカスタマイズするには色々とかき集めてこなければならないようだ。解析レポートの日本語化キット(これは付属のものを若干修正する)、第一ドメイン(国・地域)の表、国内主要ドメインの一覧など。ひえー。
 だが、一向にホストレポートがIPアドレスのまんま。で、よく考えてみるとapacheのログが既にIPアドレスで記録されているではないか。はて。……apacheの設定ミスじゃないか!IPアドレスをDNSで変換しなくてはならんかったわけだね。
 まあ、analogは手をかけた端から整っていくようだ。みるみるうちに画面が分かりやすくなっていく。調子に乗って学内のサブ・ドメインも解析できるようにしちゃったりしてみた。この作業、とても楽しい。

 さて、日本語全文検索エンジン、namazuも導入することにした。今はコンテンツが少ないから良いが、将来的にはこのような機能は必需になると思われるからだ。namazuはWWWで調べたところ、最新版があるようなのでそれを落としてくる。もうportsはこりごり。
 こいつの導入は結構やっかいだった。さらっと説明を読んだだけでは、実行に際して何が要るのか今一つ理解できない。が、which をかけてみると必要といわれているプログラムは揃っているようなので、構わず導入。やっぱりデフォルトのディレクトリは使用せずに、自分でディレクトリを設定してmakeする。makeって概念は素晴らしい。ぜひWindowsにも導入して欲しいものだ。
 日本語全文検索のインデックス製作は、結構時間がかかるらしい。ならば早朝などのサーバーが暇な時間に自動で実行されるようにすべきだ。というわけで、cronを作る。
 ところが、このcronがまともに動作してくれない。なぜだろう。構文ミスか、そもそもミスがあるのか分からないが、現段階では失敗している。休みが明けたら、ログなどを調べてみることにするが、このcronとやらは上手く使うことができたなら、例えばバックアップなどの自動更新にも使えて便利なはずだ。頑張って勉強したいと思う。

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