2003-01-04 11:12 (2003-01-31訂正) |
Winnyと著作権とキングレコード |
WinnyというWindows用のアプリケーションがある。この年末にベータ版から正式版にバージョンアップしたことで、今話題沸騰中である。これはP2P(ピア・ツー・ピア)という接続方式によってデータを共有するというアプリケーションで、分かりやすくいうと「皆がお互いのハードディスク容量を持ち寄って、いろんなデータを自由に相互交換してしまう」というもの。 このプログラムの存在自体には全く違法性は無く(……と思ったら、2003/01/29に「ファイルローグに違法性あり」との判決が出たので訂正します)、またP2P(とかグリッドとか)という概念自体は現在あちこちで研究されている面白い技術であることに違いない。だが、問題はそこで流通するデータの内容で、何せデータを簡単に共有できてしまうので著作権違反な使い方も簡単に出来てしまう。発売直後のCDやゲームがどんどん共有されていく様は、まるでヤミ市場といったところか。 さて、Winnyはあの悪名高い2ちゃんねるから生まれ、今も2ちゃんねるによって開発者とのやり取りが可能である。昨晩、その開発用スレッドにキングレコード社員を名乗る人物が現れて、「現場の人間から見たWinny」論を展開した。プロレス辞典さん(1月4日のトピックス)がまとめてらっしゃるが、現場の人間の危機感が非常に伝わってくる。 キングレコードはスターチャイルドレーベルという、オタクの皆様には非常に馴染みの深いレーベルをお持ちだ。そういや、今年はエヴァのリニューアル版も発売される。1枚5〜6000円するDVDが共有されてしまったら、そりゃ快く思う筈も無い。本当は、共有する奴が悪いのだが、Winnyのようなデータ共有方式を取られると「誰が最初に共有しやがったのか」が分からないので、「そういうアプリケーションを作っていいのか?」と怒っているわけだ。 問題なのはアプリケーションなのか。それを使う人なのか。いずれにせよP2Pという技術自体はこれからどんどん発展していく。従ってWinnyが無くても他の何かが同様のデータ共有を実現させることだろう。問題なのは、そもそものデータについてどうやって著作権料を徴収する仕組みを加えるか、なのだ。 あー。長くなりそうなので、終わり! |
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2003-01-02 20:56 |
逃亡 |
辛いことの多すぎる日本を離れて、アメリカに行ってきました(ウソ)。 やはり海外なので、制限速度を皆さん20km以上オーバーしても平気なご様子。 (例) 30km/h → 70km/h ……最後には、野村もすっかり慣れてしまったが。 関係者の皆様へ: いつものことですが、「野村は土産が嫌いなので」今回も土産はありません。 |
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